今年9月に中国上映を目指している日本作品として「劇場版黒子のバスケLAST GAME」が挙がっているようです。すでに中国版ポスターも出来ているよう。
向こうでは日本よりもバスケがメジャースポーツとなっているし、未だに「スラムダンク」人気は高いので、「黒子のバスケ」はウケの良い作品かもしれませんね。
というところで気づきました。
本作の感想をUPするのを忘れておりました。
というわけで今やります。
劇場版 黒子のバスケ
LAST GAME
を観てきました。
公式サイト:http://kurobas-lg.com/
TVアニメの総集編を連作公開していた「黒子のバスケ」でしたが、今春ついに新作が上映されました。原作続編の「黒子のバスケ EXTRA GAME」の映画化でもあります。
ワタクシ、原作漫画は赤司くんが登場するぐらいまでは読んでいたこともあって、ある程度どんなキャラクターが居るのかは分かっております。珍しく当たり屋鑑賞にはなりませんでした。
観てきた感想をざっくり一言で言うと
気持ちいい!
という見事なフラストレーション解放映画でした。
もう少し詳しい感想を書いていきます。
●むっかつく悪役倒すの気持ちいー!
それぞれが反則級のバスケ能力使い“キセキの世代”が全員味方となっているチート状態の時点からスタートする本作。そんなの敵なしじゃないか、と思うのですが
しっかり悪役が強い!
しかもムカつく!
・・・ところがしっかりしておりました。映画序盤で、敵役ジャバウォックの悪行をこれでもか!と観客に見せつけてくれるので、観ているこちらとしても早くこいつらをコテンパンにして欲しいと掻き立てられます。
もうその時点でこの映画はまず一勝。
キセキの世代が圧倒する見せ場が出てくる度に、しっかり感情移入しながら「やりぃ!」と喜べる仕組みになっておりました。強敵がクズでクソ野郎であるほど、逆転の気持ちよさは増すもの。スポーツ全体に興味のないワタクシも、試合に終始見入ってしまいました。こういう胸糞解放映画、大好物です!
赤司くんが味方に居るとなんて心強いんだろう。
●まさかの新作劇場版で発揮される黒子化
一方で気になるのは試合とは別のところ。
本作のストーリーは、作品の主人公である火神と黒子のエピソードが、バスケの試合を挟むような構成で作られているのですが、キセキの世代5人もそれぞれ見せ場を作らなければいけないので、試合はどちらかというと火神と黒子以外の活躍に寄せ気味でした。
むしろ映画一本でよく7キャラを生かそうと思ったよな・・・大変だよそりゃ。
おかげで、試合では特筆して目立った活躍をしていない火神と黒子が、メインとしてクライマックスに取り上げられている構成になっており、一本の映画として見ると非常に不自然に見えました。もっと試合と二人のエピソードが綺麗に絡んできたら良いんだけど、そこまですると尺が足りなくなるし、キセキの世代の出番を削るってのもキャラ人気が強い作品なので難しいし・・・といろいろ悩ましい部分が多かったのかもしれません。結果、全体で結構均等になるようにキセキの世代の面々の出番が振り分けられてるので、主役不在感が生まれてしまっていました。
ある意味、存在感が薄いとされる黒子くんが主役の作品らしい仕上がりなのかもしれません。今回映画化されたエピソードは漫画で追ってはいないので、週間連載とかで読んだらまた印象は違うのかな。
そんな感じで、一見の価値はある作品だったのですが、レビューが遅れまして本作はほとんどの映画館で上映終了済み。9月27日にディスクリリースだそうですので、未見の方は是非そちらをチェックしてみて下さい。
加えてあにぶさんには本作の敵チーム・ジャバウォックの紹介記事も寄稿しておりますので、合わせてチェックしてくれたら嬉しいです。
この記事、書いたから、レビュー書き終えた気になってたのかもしれないですね。
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