シャマラーとかシャマラニストではないのですが、行って参りました。
スプリット
を観てきました。
公式サイト:http://split-movie.jp/
シャマラン監督がラストは「ナイショダヨ」ってPRしてたし、ネタバレを警戒して今週の頭早々に行って参りました。シャマラン監督の作品は「アフター・アース」ぶりです。
観てきた感想をざっくり一言で言えば
まずまずな面白さ。
という並みよりちょい上の感じでした。
もうちょっと詳しい感想を書いていきます。
●あ、これ地味に好きなやつだ!
“3人VS23人格”って惹句はありつつも、登場する人格は一部のみ。
とはいいつつも面白さが減少しているかといえば、そうではなくタイトにまとまっていて、面白かったです。前半は捕らえられた3人の女性が、多重人格人間に捕まり、どう逃げ出すか・助けを呼ぶかという展開で、後半は予告編でも伝えられている“ある特別な人格”によって事態が急展開を迎えるつくりになっています。
3人に含まれてないけどババアも頑張るよ。
「シックス・センス」のおかげで大どんでん返しや衝撃のクライマックスを期待されがちなシャマラン監督ですが、個人的には“3人VS23人格”の結末に関しては『なるほどそういうことか!』と溜飲が下がる展開に感心した次第です。あの登場人物のある特徴・・・そういえば確かにおかしいよな、ってところが生きて、しっかりアハ体験できました。派手なアクションや爆発もないので、地味ではありますがそういう演出などで結構好きでした。
・・・ただ、これが衝撃のラストかと思ったのですが、衝撃のラストは別にあったようです。
●知らない人には衝撃でもなんでもないラスト
最後の最後にあるアレは申し訳ないけど『は?』ってなってしまいました。
もうこれはしょうがないです。このブログは一応ネタバレは基本なしで感想を書いていこうと思っているのですが、『は?』ってなっちゃわないアドバイスしようとしても、もうそれが答えになっちゃうから出来ないし、伝えづらいのですが。
この映画“外”のあることを知らない人にはまったく通じない衝撃のラストが本作には用意されています。私はその“あること”を知らなかったのでポカーンでした。
一応エンドロールの後に『こういうことなんです』って注釈が改めて付くんですけど。それでも、ポカーンですからね。しょうがないです。
なんなら調べると普通にニュースバレしてるじゃねーかよ、この結末。
でも、まあ。「スプリット」自体としてはオチと言えるオチがちゃんと用意されているので、自分にとっては「好き」と言える一本に変わりはありません。
●主役のアニャ・テイラー・ジョイさん!に注目
ポカーンとしたラストがあっても「好き」と言える理由の一つとして、なんといっても主役を演じたアニャ・テイラー=ジョイさんの影響が大きいです。
23人格者を演じたマカヴォイさんももちろん見事だと思ったのですが、一方でアニャ・テイラー=ジョイさんも純粋そうでありながら影のある感じが、うまい具合に魅力的なキャラクターに仕上がっていて、明らかに変わった子である印象を与えながらも、観ているこちらが応援したくなる仕組みになっていました。
単純に可愛いし、今後の活躍も楽しみです。
大半の人にとって“衝撃のラスト”はまったく衝撃ではないとは思いますが、それとは別に堅実に面白い一本の映画になっているので、私は全然オススメさせていただきたい一本です。
作品と相性が良さそうだし私もシャマラーになれるのかな。
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