「スーサイドスクワッド」の感想。今年の問題作!?ダメと言いにくいけどこれはヤバイっしょ | アニメ映画情報ブログ【 ねじまき恋文のヤブレター 】

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スーサイド・スクワッド

を見てきました。

 

 

 

 

説明のしやすさでは悪役アベンジャーズがしっくり来るけど

出自はスーパーマンのDCなので厳密には悪役ジャスティス・リーグ

評価はそれぞれながら堅実なヒット作品となっている映画です。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

見てきた感想をざっくり言わせてもらえば・・・

 

 

 

楽しかったけど・・・

 

 

 

 

 

 

 

 

これはダメでしょ!

 

 

 

 

 

って感じの、結構問題作でした。

もう少し詳しい感想を書いていきます。

 

 

 

 

 

 

 

●アガるアガる!アガらずにはいられないコンセプト

 

 

本作はやっぱりコンセプト勝ち!

「悪役を使って悪役を倒そう」って話が根っこの部分から強い魅力を持っているので、もうここだけで好き。

悪役故に見た目も怖かったり、異常な能力を持っていたり、根本的にまともじゃないんだけど、本作に限ってはそれに大して“頼もしい”と思えるのが、設定のマジック。冒頭から今回の悪役ラインナップが披露されるわけですが、この頼もしさのおかげで楽しくないわけがない。

そんな奴らを束ねるやつも頭もおかしいし、思わぬ形で登場する今回のヴィラン・・・のヴィランもしっかり『こいつやばい』級だと分かるグレード。そんなことが明かされて進行する序盤に、この後が楽しみで楽しみでしょうがありません。

映画を見ている最中のこの感じ・・・最高ですよね。

 

 

さらに、出撃シーンのBGMがEMINEM「WithoutMe」だから最高。

昔、ガンガンに聞いてた思い出の曲として、まさに私にクリティカルヒット選曲。

これでアガらないわけがない。

 

 

 

 

そんな感じで冒頭時点で本作は100点級の出来でした。

「スーサイドスクワッド」最高です!!

 

・・・・・・が、この後どんどん雲行きが怪しくなっていきます。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

●あれれ?加速していく不安定なバランス

 

 

確かに100点と言いたくなる序盤だったとはいえ・・・

序盤“も”悪役メンバー陣のバックボーン説明の配分が均等とは言い難い出来でした。

・・・が、その歪な配分で話が進んでいくに連れて、気にならないではいられないぐらい、どんどん不安定さを増していきます。

 

 

デッドショットの「リーダーじゃないけどパパステータスの高さでの総括力」はいいよネ!

 

 

基本はデッドショットと、ハーレイ・クインメイン。

他のメンバーとの絡みもちょいちょい挟むけど、誰の目にも明らかにこの2人にスポットが当たって物語は展開していきます。ただ、明らかにこのシーンは必要か?とか逆にこのキャラクターの掘り下げ浅すぎないか?という違和感の方が目立ってきます。

 

 

例えば、ハーレイのエレベーターシーンは、携帯に連絡が来るぐらいの中身しかないのに、見せ場とも言い難い、地味な戦闘シーンが挟まれて、ここに時間を割くべきだったのかどうか、未だに疑問です。そんな余分そうなシーンな一方、全然掘り下げされないキャラクターも居て、こいつらは描き不足だという面々も多々。さっきまでの期待の反面、どんどん不安が募っていく中盤となりました。

そしてとんでもないクライマックスに突入します。

 

 

 

爬虫類人間のキラークロック。このキャラクター、メンバーの一員でもあるのに全然バックボーンが描かれなくてすごく不自然。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

●総集編!?ぶつ切りでもされたかのような展開

 

 

そしてこれからクライマックスに突入しようとするぐらいの展開から

不安定なバランスが明らかにおかしい域に発展してしまうことになります。

 

キャラクター的にも参戦する動機が感じられないキャプテンブーメランが、一度離脱してなんの理由もなく復帰しているところや、政府サイドなのか悪役サイドなのかよくわかんないカタナは急に命を捨てる決心をし出す。

クライマックスのキーキャラクタ「ディアブロ」もドラマ的にアガるとはいえ、序盤で全然エンジンかけてこなかったせいか、駆け足で正義熱に目覚めたかのような展開に『急』すぎ感は否めません。そして時間をかけて活躍させたはずのハーレイクインですら、この戦いに“乗る”ところに違和感を覚えるバランスに・・・いままでなにに時間を割いてきたんだという事態。

 

 

急に最重要キャラクター化する、問題のディアブロさん。

 

 

最終的なバランスは、アニメ映画でよくやるTVシリーズの総集編映画みたいな状態!ドラマのやりすぎでDCは映画の時間配分わかんなくなっちゃったんじゃないかってぐらい、思い切ったぶつ切り展開になってしまっていました。

 

 

 

 

しかもこの展開がかなりヒーロー的な味わいでさらに違和感。

そりゃあデッドショットもハーレイも完全な良い物キャラクターとは描かれてなかったけど、これじゃあ悪役の域を出ちゃってる・・・とかヒーローと悪役の概念を揺さぶりたい映画だったのか!?とびっくり。ディブロに関しては本当に普通に良い奴だもんな。

決着の付け方こそ悪役らしい反則ワザだったものの、一番アガラせるべきクライマックスの見せ方がこれじゃあ普通のヒーロー映画じゃないかってものなのはがっかり。最終的に悪役なことが全然生きてない映画になっているように思いました。

・・・・・・それって序盤のアガリ方からしたら、最悪の仕上がりじゃないでしょうか?

 

 

あとジョーカーはイマイチ。っていうかあくまで脇役だから今後の活躍に期待。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

というわけでトータルでは結構最悪な一品。

この映画が好きって人の気持ちも少しは分かるつもりだし、なんなら私も嫌いにはなれない愛しさを感じる映画なのは間違いないのです。

 

・・・けどやっぱり冷静に見て

おかしい映画なのも間違いないよ。

ロッテン・トマトは悪くない。悪くないよ、こりゃあ。

 

 

 

 

 

この映画はドラマ版としてリリースされるべきだった映画なのかもしれない・・・。

映画版はそんなに声を大きくしてオススメする気にはなれないです。

 

 

 

 

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