焦らしに焦らされて・・・
未だかつてない出オチ感の漂う映画が中国にて
遂に封切られました。
（※下のポスターは1月末公開予定だった時のです）
「劇場版一休さん」もとい
聪明的一休 之 反斗公主
を見てきました。
＜てきとーなあらすじ＞
中国の皇女・玉蘭様がとんちでチョーシにのってやがりましたが
丁度、中国にやってきていた新右衛門さんに一休さんの噂を聞きました。
皇女様は一休さんが気になり始めました。
こっそり新右衛門達の舟に乗って日本にやってきた玉蘭皇女。
遂に日本で一休さんと出会い玉蘭皇女は一休さんにとんち勝負を挑みます。
が、「チョーシにのるなよ」
と、一休さんが返り討ちにしてしまいました。
悔しい玉蘭皇女は一休さんのとんちの秘訣を知ろうと、
一休さんの妹として、お寺に住み込んでしまいます。
迷惑がる皆に見かねて、一休さんは考えました。
『お前妹として住み込むならちゃんと寺に適応しろよ・・・』
一休さんは玉蘭皇女に一休さんと同じ辛い修行をさせることで
お寺に居たくなくならせることを思いつきます。
・・・が、玉蘭皇女も負けじと頑張り、
なかなか国に返らず、日本に適応していくのでした。
そんな中、一休さんと玉蘭皇女が出会った
大道芸人の少年が泥棒の罪で捕まり、
死刑宣告を受けてしまうのでした・・・
チョーシにのってるころの皇女。
感想を一言で言えば
やっぱ出落ち。
もっとなんか画期的でゲラゲラ笑えるものを期待したのですが
ちゃんと日本人も一枚噛んでいるせいもあってか
思ったよりもしっかり一休さんでした。
TVアニメ「一休さん」は一休さんが修行の旅に出て
最終回を迎えていることを考えれば
他の国が時空を歪めてまで続編を描こうとしただけでも
この映画には存在価値があるでしょう。
反日、反日なんて印象もあるかもしれませんが
中国人のキャラクターは居る物の
しっかり日本を舞台に物語を展開させていました。
話は
玉蘭皇女との話と平行して、貧民の少年の泥棒話が進んでゆき
最終的に玉蘭皇女の成長と
少年の罪を咎めるべくか悩む一休さんの苦悩が
クライマックスとなっています。
もちろん子供向けらしくしっかりハッピーエンド。
虹の上で登場人物達が歌って踊って幕を閉じます。
その描写はツッコミたくなるけど、
他のシーンがそこまでふざけてなかったので
おとなしく見ていられました。
ホント、無難な綺麗さでまとまってしまっていて
思ったよりもおもしろくなかったですね。
斜に構えた期待の仕方をしている私の方が悪いのですが。
アニメ版一休さんはぼんやりと数話見た事がある程度なので
ここが違う！、あれはダメ！
みたいなことは言えないのですが
急に「死刑」云々の話が出てきてシリアスになるので
唐突すぎてあまり一休さんに感情移入できないのも残念でした。
一休さんfeaturing中国ってだけで
他に突出した良さとか逆を言えば悪さも弱く
企画負けしてる感じは否めないです。
やっぱり、根本的に
何で今更「一休さん」？
の答えがそこに感じられなかったので
もうちょっと中国人からした一休さん感を
意識して見る必要があったかもしれません。
要勉強作品かも、とは思いましたが
また改めて二度目とかを見に行こうという気にはなれません。
もういいかな。
★良かったところ
・しっかりまとまっている。
・ちゃんと一休さんだった。
★気になったところ
・地味。
・お利口さんすぎる仕上がりが逆につまらなかった。
・さすがに一休さんで80分は辛い。長いと感じた。
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