今回は仮面ライダー響鬼の変身音叉・音角
その後、プライズ品など、いろんな音角の玩具が出てきましたが、大きさやデザインなどマニアやファンが満足する出来のいい音角はなかったです……
こうなりゃ、自分で作るしかねー!!
と、当時、自分でフルスクラッチにて作ったものです。
音叉のフォーク部が折れないタイプのプロップの写真を参考にしました。
この段階ではおもての鬼面のみ作っています。最終的にはこれを複製して裏面に接着し両面が同じ鬼の顔になるようにします。
出来上がったら、最後にサーフェイサーを吹いて細かな傷等を修正して原型が完成です。
この後、シリコン型を作ってレジンにて複製するのですが、その時、ほんの少しですが収縮する場合もあるので、原型は気持ち太り気味になるように意識して制作しています。
玩具の音角と比べると、大きさはこんな感じです。
右のプライズ版に近い大きさです。
グリップの滑り止めのモールド部分は、彫らないで、作業効率や綺麗さを考えて、リード線を巻き付けるという小ワザ?を使っています。
次にレジンで複製する為にシリコン型を作ります。
粘土を敷き詰めた所へ原型を半分沈めて、そこへシリコンを流します。
シリコンが固まったら逆さまにして粘土を取り出して、またその部分にシリコンを流して型取りします。
そのシリコン型にレジンを流し込み、複製します。
複製した音角。今回はブラックキャストで抜きました。
塗装して完成です!
音角だけの画像だとサイズ感が伝えにくいので、変身音叉音角を手に持って撮影。
完成した音角と玩具版の音角を並べてみました。
こうしてみると玩具版の音角、でかすぎだよ~
その後、発売されたコンプリートセレクション版の音角とも並べてみました。
こうしてみると、これも、でかすぎだよ~
これは変身後の響鬼が持っている大きい音角を参考に作っているのかもしれないですが、ファンが欲しい音角は鬼に変身前する前のヒビキが持っている小さい音角だと思う。
音角を裏、表、半分をレジンで抜き、中を削ってそのなかに基盤、振動センサー、スピーカー、電池ボックスを内蔵させました。
電池はボタン電池を使用。
ディスクアニマルを嵌める突起部分を左に回すと蓋が取れ、電池を出し入れ出来ます。
電池を入れたら、蓋を右にまわすと蓋がロックされる構造です。蓋を閉めてしまったら、ここに電池が入っているとは誰も思いません。
スピーカー部分は音が大きく出るよう目立たないように、口部分を片側のみ開孔しています。
スイッチは無く、一度どこかにぶつけて振動を与えると起動し、再度どこかにぶつけるとキィ~~~ンと劇中同様の音叉音が鳴る仕組みです。
これで左手に音角を叩いて、劇中のヒビキみたいに変身する遊びが出来ます。
ヒビキさんが写っている雑誌と一緒に撮影
今回はマニアックすぎてしまいましたが、実は当時はこれでもまだ終わりませんでした。
響鬼が好きすぎて、その後、金属製の音角も作ってしまいました。
次回はそれを記事にしたいと思います。