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38歳さちと言います。
小学一年生の息子(大河)と
サラリーマンの夫(勇気)40歳
折角立てた新築の区画が
実は最悪の土地だったということが
分かりました。
幸せだったのは家を建てる前までの話。
これからの人生不安しかありません。
誰にも吐けないことを
ここに綴ります。
その夜私達家族は山本さんから頂いたお土産のクッキーを食べました。
私:
「すごく美味しいね。山本さんって、ほら。あの可愛らしい、ほんわかした雰囲気の人居たでしょう?
今日これ持って来てくれてね。やっぱり思った通りの優しい人なんだな~。」
勇気:
「ふ~ん・・・。」
私:
「え・・・聞いてる?」
勇気:
「聞いてるって。」
素敵なご近所さんに出会えてすごく嬉しいのに・・・勇気は私の話なんて上の空だった。
なんだかイラッとしてしまって・・・私はお菓子をさっさと片づけた。
勇気:
「何、その態度?」
私:
「だって勇気・・・話しかけても上の空だし・・・もう食べないのかなって思って。」
勇気:
「いや・・・あ・・・ご。ごめん・・・。じ・・・実は話したい事があって・・・。」
え・・・っ?
引っ越しが落ち着いてからも、岡田さんのことを色々と考えすぎてしまって
最近気疲れすることが多く、大河と寝落ちしてしまう日々が続いていたので
勇気の話を聞いてあげることが出来ていなかったので少し申し訳ない気持ちになった。
勇気は、しばらく口を開かなかった。
お互い新しい環境への順応に追われ、心のゆとりが失われがちになっていたのかな、と思った。
そして勇気は、ようやく口を開いた・・・
勇気:
「実は・・・お小遣い足りなくってさ。」
私:
「え・・・?」
普段から勇気にはお弁当を作っているし、家と仕事の往復で
私は何にお金が必要なのかイマイチ分からなかった。
私:
「家建てたばっかりでまだ今からローンもあるでしょう?計画的にお金を使っていかないと
いけないと思う・・・。」
私はついため息が出た。
私:
「今月あといくらくらい必要なの?」
勇気:
「3万くらい・・・かな・・・。」
私:
「え・・・っ、そんなに・・・?何に使うの?」
勇気:
「何って・・・おまえだって、自分の好きなタイミングで
自分の洋服買ってるだろ。その洋服だってほら・・・いつ買ったんだよ。」
私:
「この洋服は買う前にちゃんと勇気に確認したよ!?自分がちゃんと人の話聞いてないだけでしょ!?」
勇気:
「会社の付き合いがあるんだよ。行きたくない飲み会に付き合う気持ち、お前にはわからないだろ!
最近、会社の飲み会が沢山あって・・・足りないんだよ!」
確かに勇気に会社の付き合いはあるだろうから私は少し不審に思いながらも仕方なく勇気に3万円を渡した。
それでも、勇気を信じていた・・・いや、信じたかった。
・・・そう、あの時までは・・・
つづく