最近異界駅について目を通すようになっています。少しは知っていたんですが、体験談を見ると、実在の路線で迷い込んだという話があって、身近すぎて、もしかして本当にある??と思ったりしてます。
神隠しとか、急にどこかに迷い込んだとか、昔からある話ですからね。次元の歪みに電車ごと入っちゃっても不思議はないかな、とオカルト好きは思うわけです。
また異界駅の話を。以前のきさらぎ駅よりもマイナーです。私も最近知ったばかりです。
この二駅、ちょっとおもしろいと思いまして。
苦手な方はご覧にならないよう。
興味のある方は、下にスクロールしてくださいませ。
よろしいでしょうか?
すたか駅は、京都に存在するのではないかとされる異界駅です。
JRを使用中、そこに迷い込んだ方の話がネットに掲載されました。筆者は長岡京駅で降りようと思っていたのに眠ってしまい、起きた時にはちょうどドアが閉まって長岡京駅を出てしまったそうです。
筆者は、仕方ない、次の駅で降りて戻ろうと考えました。
そして次の駅に到着すると下車しましたが、そこは寂れた無人駅で、「こんな場所あったか?」と思ったそうです。駅員さんもいないし、外灯があっても暗い。
でも降りてしまったのだし、電車は行ってしまいました。
何よりも印象的だったのは、改札を出たところにある大きな鳥居でした。
ここが、「すたか」駅です。
時刻表もなく、携帯で調べようにも電波が届きません。
電車もまったく来る気配もなく、どうしたものかと思っていたら、同じ電車から降りたおばあさんがいました。おばあさんは、なんだか勝手を知っている模様。
筆者はそのおばあさんに「次の電車はいつ来ますか?」と訊きました。おばあさんは「じきに来る」と曖昧な返答。
その後は、おばあさんは日本語を話しているはずなのに、まったく意味がわからないことを言い始めます。
「タマヒメが泣いているからゆっくりしていき」「ウコンの力」「終わりの国は捨てろ」「チョウベエ」「ユスド」など。
筆者は意味がわからないまま曖昧に頷いて聞き流しました。
ふと、彼は小学生くらいの子供が駅に入ってきてこちらに手を振って、そのまま出て行ったのを見かけました。彼が何かを落としたため、拾うって返そうとしても、彼はもういなくて、筆者はそれを持っているしかなくなってしまった。
それは龍、もしくは蛇の刺繡のあるお守りだったそうです。
どうしたものかと考え込む筆者に、先ほどのおばあさんが手招きをします。
おばあさんは、「渡しておくから、それをちょうだい」と言います。筆者は知り合いなのだろうと思い、それをおばあさんに預けました。
そのタイミングで、ずっと前から聞こえていた牛の声のような音が近づいてきたそうです。
そして山の方に明かりがぽつぽつと現れ始めました。
おばあさんはお守りを受け取ると駅から出ていき、今度はさっきの子供が駅の中に入ってきました。
筆者は子供がお守り探しに来たのだと理解し、おばあさんに渡したことを伝えました。すると子供はとても嫌そうな顔をします。おばあさんは知り合いでも何でもない、もしくは子供にとってはとても嫌な人だったのでしょう。
自分がまずいことをしてしまったのだとわかった筆者は、子供に何度も謝りました。子供も、納得はしていないけれど許してくれました。
子供は筆者の手を引いて歩き出します。でも外に出ていくので、「電車を待ってるから」と駅に戻ろうとすると、「電車は来ない」と子供は言います。そして、子供はどんどん筆者を引っ張っていきます。
古ぼけた感じの町並みを進んでいると、橋にたどり着きます。
子供はそこで筆者の手を放し、「戻っちゃだめだよ」とだけ言ってどこかへ行ってしまいました。
突然放り出された筆者はわけがわからないまま、しかたなく橋の向こうに歩いていきます。そっちは明るく見えたそうです。
どんどん進んでいくと古ぼけた感じの町並みが少しずつ見慣れた感じのものになっていき、最終的に阪急長岡天神駅にたどり着きました。
無事に家に帰れた筆者は、その後「すたか」という駅を調べましたが、そんな駅は存在しなかったようです。
もう一つ、「かたす」駅という話もあります。
この話は別の方が体験した話ですが、そこは「すたか」駅とよく似た特徴を持っています。
ここで、昔の横向きの文字の読み方は、今とは逆順で読んだということが思い出されます。
「かたす」「すたか」、逆から呼んだとしたら同じ名称になります。
同一の駅に、まったくの他人である二人が迷い込んだ。ということは、やっぱり異界駅は存在するのではないかと。
具体的な駅名が出てくるだけに、とても気になります。行く勇気はありません。
迷い込んだら帰ってこれる自信がありませんので。