【海の怖さを実感】
沖縄のとある離島に長期滞在していたときのことです。
私は民宿で働きながら、暇な時間はシュノーケリングをしまくっていました。
ある日、深さ4メートル程度の所に、人が余裕をもって入れるような横穴を見つけました。
最初にネタばらしをすると、この横穴をくぐると、ちょっと広めの空間があったんです。
「大きいカマクラが海の中に沈んでいる」とイメージして頂ければ分かりやすいと思います。
そんなこととは露知らず、横穴を見つけた私は一度海面に顔を出し、思いっきり空気を吸い込んで、横穴めがけて一気に潜りました。
横穴を抜けると、私の体は自分の浮力でゆっくりと浮かびはじめました。
このままだと、私はカマクラの天井につかえてしまって脱出できなくなります。
瞬時に危険を悟った私は、死にものぐるいで手足を動かし、なんとか脱出できましたが、もしもあの時、何かのアクシデントで脱出できなかったとしたら、……私は未だにあの空間から抜け出せずにいるのかもしれません。もちろん白骨化した姿で。
海の遊びは本当に楽しいのですが、危険はアチコチに潜んでいます。
これから海に行かれる方は十分に注意して下さいね。