♯40 オカマバー体験前編 | わたしオカマですか?芸人ですか?なんなんだ?

わたしオカマですか?芸人ですか?なんなんだ?

身体はオトコ、心はオンナいわゆるオネエの私がオネエとバレずに芸人として生活していくマイライフエッセイでつ

よろしくお願いしまつ

みゆぱん

お久しぶりです
あちきです
こすこすこす~

早速だけど、2013年の夏に一晩、2014年の春に一晩オカマバーで働いたときのことをお話ししちゃいますわね

バイトをするときに履歴書に当てはまる性別に丸をつけなきゃならないでしょ

私はいつもバイトのとき男と女の間にある『・』ってところに丸をつけてたのね、オカマって欄がないからしょうがなく。そんなんだから何かで性別のことがバレたらどうなっちゃうんだろう、辞めさせられるしその後もバイト先の皆様に驚かれ気持ち悪がられしばらく話題になるに違いないなってビクビクしながら働いてるのね

そんなの嫌だから、性別を気にせず働けるオカマバーで働こうって思いました

胸はって働けるね
サイトをいろいろ見て良さそうなところを見つけてメールを送る

ショータイムとかなくて、露出したドレスとか着なくていいところ探したっス

そしたら返信がきて面接の日程決めていざ行くことに

最初にいったところは、ちょっと古っぽい感じの建物だったけど、働いてる人が綺麗に化粧したりしたポスターがでかでかと額縁みたいなのに入って店内に何枚も飾ってあって、ホステスやキャバクラ行ったことないけどそんな感じだった

ママがまだ来てなくてその代わりに身長が高くて脚の長~~~い美脚の人が面接担当してくれた
182cmくらいあった気がする

そして他のメンバーの人もそのうちやって来た。その人はおじさんが化粧した感じだった。話しをしていく中で分かったんだけど結婚してるらしい。妻いるけど、女装が趣味でここで働いてるらしい。つまり恋愛対象は女、かまたはバイ?なのかな、でもちょっと不思議だった。こんな人もいるんだなぁ、って。

ボーイさんが1人いてその人は私たちと逆で、生まれたときの体が女だけど、心が男っていう人だった

もう1人のボーイさんは普通の男の人らしい。となると、オカマの人が男に惚れてしまってだけど男の人は何人ものオカマと寝る人だったり女と浮気したり、とかっていう社内恋愛的なドロドロとか絶対起こるだろって思った。そういうの見たい。でも働き続けるとなると面倒だから起こってほしくない

こんな感じでいろんな人がいて、いつも住んでる東京なのに異国情緒溢れてた

とりあえずそのまま体験入店することになり、まずはキャッチに行くことになった

私服のワンピースのまま、美脚さんについて行ってキャッチをした

初キャッチ。美脚さんに、それぞれのキャバとか風俗とかお店のテリトリーがあるからその辺りからはみ出してキャッチしないでね、とか、ああいう格好の人たちはヤバイ系の人だから声かけないでね、とか教えられた。知らなかったこといっぱいでちょっと怖かった。

でもその美脚さんが暇な時間に、この美脚は余計な筋肉を溶かす注射を打って作り上げたものってことや、今働いてる中でタマとったのは私とママだけってこととか教えてくれてその話は興味深いし面白かった。やっぱこういう話が聞けるのがオカマバーで働ける醍醐味

美脚さんと一緒に、オカマバーいかがですか~?って街行く人に声をかけてみるけど、みんなちょっと見て『オカマバーだって~笑』って言って過ぎ去っていく

私自身キャッチの人に声をかけられるのは嫌だし、オカマバーに行ってみようってなる人ってちょっと変な人だし、そんな変な人がたくさんいるわけないから捕まらなかった。キャッチって大変。さみし~。

キャッチをする時間が終わって捕まったお客さんは0だった。結構ショックだった。1人か2人は捕まるだろうって思ってたから。そんな簡単にくるもんじゃないってわかった。美脚さんと一緒にお店に戻ったらお店のシャッター閉め始めたの

え!?!?なんでお店閉めちゃうのって思ってたら、その時期はその地域のなんか風俗?取り締まり期間?なんかよくわかんないんだけど、とにかく警察が来るから一時的にお店しめなきゃいけなかったらしい

わからなかった。大丈夫な店なのか?って心配になった。しかもお店しめてる間は時給発生しないって言われて、意味ね~お金出ないなら帰りて~ってやる気なくした

そしてママ登場
Tシャツ、伸びる素材のズボン、ノーメイク、デコ出しででてきて、家にいるオバサンじゃねえかって思ったんだけど、肌は綺麗だったし顔もおじさんじゃなくてオバサンだった。声は女だった。オバサンの声だった。さすがママだけあるなって感じた

他にも働いてる人いるけどその日出勤だったのは4人だった

その人と話して源氏名を決めてもらった。マユだった
私はAKB48の渡辺麻友が好きだったので少し嬉しかった

お店しめてる間、お店の料金システム、おしぼりの渡し方、お酒の作り方を教わった

昔、個人経営のちょっとしたバー的なところで働いてたからお酒の作り方とか少し知ってたけど、未経験と言って教えてもらったから覚えが早い優秀な子って褒められた。

本当は違うよ~~~んって心の中で言った

それでお店も開け出したけどお客さん全然来なくて、働いてる人総出で、私も駆り出されて、お店の棚を作る作業をさせられた。ノコギリで切ったり釘打ったり

これオカマバーの体験入店でさせる仕事????って思いながら組み立ててやったよ

あと、1番嫌だったのが、ママが来てからずーーーーーーーっと、お客さん来るまでずっと、TSUTAYAで借りてきた、都市伝説、怖い話みたいなのを流してて悪趣味だなって思った

スタッフが怖い話や都市伝説を調べてその場所に実際に行ってみるみたいな作り、やらせくさかったしつまんなかった

お客さん来たら倖田來未のライブDVDが流れ出した


倖田來未は良い


夜の3時くらいお客さんが1人ようやく来て、お酒だした。ボトルを空にするために
たくさん飲まなきゃいけなくてそれが嫌だった。お酒冷たいし、何杯も飲むからしょっちゅうトイレ行かなきゃだし。話すのも嫌だなって思ってたけどそのお客さんは最初から酔っ払ってたからテンション高くてよかった。美脚さんがたくさん話してくれたしら

5時くらいに帰っていって、その日は客がもう来ないからお店しめた

混んでる日だとお客さんいる限り営業し続けて9時くらいに終わるってこともあるって聞いたときは引いた

本当かなって疑ったし、本当だとしたら客は帰れよ迷惑だなって思った

でもその日は6時前に終われた。

ラッキーって思ったら、みんなで朝ごはん食べる決まりがあるらしくて出前とって食べたの

嫌だった~~~
早く帰りたいし明け方から中華食べる気分にならね~~~って。

帰り際その日のお給料渡された
9時間いて4000円

体験入店だから仕方ないのかな

そんで帰った
ドットつかれたドットコム

わたし思ったわ

毎夜毎夜お酒飲みまくってタバコの煙浴びまくって、怖いママの元で働いてオカルトDVDみせられて、お客さんも来ない、週末は絶対出勤、わたしは無理。そんな根気ないですぅ。身体に悪いこと嫌です。肝臓に悪そう

そんな文句ばっかり浮かんできたのでもう行くのやめました

もう2度と働くかって思いマシマシ

そう誓った10ヶ月後…また違う店に体験入店しに行く私でございました………

アホ

つづく