日本のロック名盤カタログ CD Japan Japanese Music Real -4ページ目

UN(大江慎也) / KNEW BUT DID NOT KNOW

KNEW BUT DID NOT KNOW

これはLIVE音源ですけどカッコよすぎ。
KNEW BUT DID NOT KNOW UN

1. THEME
2. CRY MY HEART
3. CALL ME
4. DUST IN MY HEAD
5. I'M NOT LIKE YOU
6. THINGS
7. BLUE TURN
8. MAKE YOU HAPPY
9. NONE KNOWS
10. BACK HOME
11. YOU USED TO COLD TO ME
12. CARE FOR YOU
13. THEME
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大江慎也が2003年秋に結成した新バンド“UN”のファースト・アルバム。
まるでリチャード・ヘルの様な型にはまらないボーカルは人間の中にある屈折した様々な要素を
ストレートに表現出来ない、そう凡人には到達できない境地からの囁きだと思う。
そして、このアルバムに流れている空気はルースターズを懐かしむみたいな空気は一切流れておらず、
今も昔も“大江慎也式”最新型のロックンロール・ミュージックが流れているのだ。
様々な憶測、噂が流れた15年間の空白期間は、いつのまにか次のステージへ進んでしまっている布石だったのだと、
このアルバムを聴くとシミジミわかる。04年10月発売

ザ・スペクターズ / SWINGING GENERATION

SWINGING GENERATION

SWINGING GENERATION
THE SPECTERS

1. セブンティーン
2. あのコのおもかげ
3. ドリーム・オブ・ユー
4. アイ・シンク・オンリー・オブ・ユー
5. ポマード
6. 禁じられた週末
7. 20号をぶっとばすぜ
8. ベイビー・アイ・ニード・ユー
9. オー・ノー・ベイビー
10. 最終列車にサヨナラを
11. ベイビーブルー
12. 素敵なダンス
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十数年前過ごした10代の頃に抱いていた恋愛に対する気持ちを思い返すと気が滅入るほど“こっぱずかしい”。
スペクターズの書く歌詞がいかにも10代の頃の思考と、もう勘弁してくれといわんばかりに合致している。
登場人物が青臭くて、バカで、甘酸っぱくて、童貞っぽくて、吐き気がするほどロマンチックだ。
しかし、言葉を変えるとイカしている。
そう、イカしているとしか表現できないのである(場合によってはイカれている)。

歌詞の中から想像されるセリフ回しは多分、相当にクサい劇画タッチの調子だろう。
しかし、そこにハマった演出をカッコいい音楽で素敵に表現する事が出来ているのは、
言葉のカッコ良さを弁えているからなのだと、100万回リピートして聴くとよくわかる。
そして“イカしている”の意味と青春の意味も改めて再認識できるのだ。

恋愛、それは神聖な狂気である。(ルネサンス期の言葉)
反抗期とは、俺達の成長に対して親達が反抗する時期だ。(ある高校生)
憧れ。それはいつも、無茶苦茶な注文を相手に発注する際に起きる、心の渇きだ。(リリー・フランキー)


21世紀に現れるべくして現れた幻に終わったブレイカーズの遺伝子を継ぐビート・チルドレン。
三多摩地区出身最小限3ピース多摩川ビートバンドの、
最もポップで甘酸っぱい迫りくるバック・ビート・アルバムは、
ファビュラスでシャープでダイナマイトでキザでティーンエイジギャングで
ペパーミントみたいなクールな音がたくさん詰まっている。
さあ悶々とした青春を過ごしている奴等は、自由と不自由の中ですべてにツバを吐きかけながら、
バラや月の光に手を伸ばしてキチガイ天使達と踊り狂え!そしてぶっ倒れるまで踊り続けるんだ!!
全面プロデュースには元ブレイカーズの篠原太郎。 07年10月発売

ザ・コブラツイスターズ / 甦る人々

甦る人々甦る人々
ザ・コブラツイスターズ 川畑アキラ
00年6月発売

1. 甦る人々
2. 七色の希望
3. 甦る人々(インストゥルメンタル)

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インターネットを使いアメーバブログで非生産的な検索を繰り返していると
様々な自分を持ったブログに出くわす事がある。まあそれはごく当たり前の話だが、
年齢も生き方も環境も生い立ちも何一つとして同じ人は居ないのだという事実を踏まえると、
自分の周りには全く見かけない人達ばっかりということも相まり、
なんだかとっても不思議な気持ちになってくるのだ。

映画やTVに出ている有名人達と違って自分のリアルな一部をコピー&ペーストしている美しさは
燻りながらも生き生きと自分の人生を愉しんでいる様に思えて羨ましい。
そして、その様々な人々が同じ日常の中、共存し生活しているのだという事を想像すると
アメーバブログを巡回する奥行きが増して、深く意味のある事の様にだんだんと思えてくるだろう。

コブラツイスターズの「蘇る人々は」三線の音を使ったゆったりとした曲なのだが、
夏に聴きたいというより年の瀬が迫ってきた秋にくたびれている情緒不安定な時期にシッポリと聴き入りたい。
切ない歌声と奄美節な三線の音色は、燻っている30代の心と秋の夜長の月夜にピッタリなのだ。

MITCH(exブラック・ボトム・ブラス・バンド) / MITCH

Mitch's secound line

収録曲じゃないです
Mitch's secound line Mitch

曲名リスト
1. Mitch's secound line
2. Monday date
3. Old time Religion
4. Blues
5. Just squeeze me
6. Jambalaya
7. You tell me your dreams
8. You Rascal U
9. Danny Boy(live)
10. Just the two of us(live)
11. Tuba Fats(live movie)
12. Do whatcha wanna(live movie)
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前にBLACK BOTTOM BRASS BANDの記事で「I'll Be Glad When You're Dead You Rascal You」
を演ってほしいという内容を書いたが、
BBBBの元メンバーでもあり中心メンバーでもあったMITCHが2002年に発表した初ソロアルバムで、
「You rascal U」というタイトルで演っているではないか。

2000年、ビジョンが合わなくなってきたバンドを脱退後、
単身ニューオーリンズに旅立ったMITCHは各バンドのレギュラーメンバーとして
クラブ、ツアー、セカンドライン、葬式、ジャズフェスティバル等で演奏。
Ghettoの黒人社会の中で様々な経験を積み、
音楽の幅を広げ、タフさを身に付け、本物の“ホンモノ”に進化していく。

そして2002年7月にソロアルバムを発表。
凄まじいテクでピースな感じにデキ上ってるピュアなニューオーリンズ・ジャズに一切堅苦しいモノは無い。
気持ちの良い匂いとバーボンのフレーヴァーが音と一緒に漂って来る事、間違いないだろう。
それはあたかもニューオーリンズにいるかの様にだ。(ニューオーリンズ行った事無いけど)
そして、その中の最後を飾る「You rascal U」はBBBBで数々の戦いを繰り広げてきた仲間に対しての
最高でゴキゲンな惜別辞を送ったのだと私は勝手に思いたい。

※ちなみに2004年春に公開された映画「この世の外へ クラブ進駐軍
に出演したMITCHは麻薬に溺れて死んでいく狂気のジャズトランペッターを演じています。
この映画も個人的に大好きな作品なので是非オススメ。

小谷美紗子 / feather

feather

feather odani misako・ta-ta
03年11月発売

曲名リスト
1. SOMEWHERE THERE’S A FEATHER
2. KISSING MY LOVE
3. I GO TO SLEEP
4. ひこうき雲
〈CDエクストラ〉内容:ひこうき雲(PV)

メンバー
小谷美紗子(Vo)
玉田豊夢(Dr):100s
二宮友和(B):eastern youth
田渕ひさ子(G):bloodthirthty butcharsなど
池田貴史(Key):SUPER BUTTER DOG

CDジャーナルより
小谷美紗子を中心に、元ナンバーガールの田渕ひさ子ら方々のバンドからメンバーが集まりカヴァーに取り組んだ企画もの。ニコ(1)、プリテンダーズ(3)が相性よし。小谷の“ちょいロリちょいサイケ”な歌い回しがいきている。ちなみに(2)はビル・ウィザース、(4)は荒井由実。

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日本のジョニ・ミッチェルと呼ばれる孤高の女性シンガー小谷美紗子(呼んでいるのは私だけかもしれない)
が組んだ5人組のスペシャル・バンド「odani misako・ta-ta」。

小谷美紗子の一種独特の空気感で感情を包み込んだ存在感は、切なくも清涼に満ちている。
ともすれば単なるコピーバンドのCDになりさがりがちな企画CDだが、
この『feather』にあるのは模倣の対極に位置する所の“創造”だ。
そして、常に陰鬱な佇まいで、自分が何に不満を感じているのか分からないまま時が経ってしまった
“まんざら悪くない”状況を内に秘めているのがなんとなく感じられる(勝手な想像です)。
その目には映らない“ほどよい、くたびれかた”的魅力は、多くのミュージシャンからリスペクトされているだけではなく、
多くの男性が“イイ女”であると密かに感じていることだろう。
とにかく、たった4曲だけの収録かもしれないが、それぞれの曲に至高の精神と光陰が刻み込まれているのだ。