私は法律事務所に所属していますが、契約形態としては業務委託契約なので、いわゆる(名ばかり)個人事業主です。
個人事業主には、この時期、忘れた頃にやってくる嫌なものが。それが
個人事業税
というもの。
(控除はありますが)所得の5パーセント!
数万で済む額ではありません。
わかってはいるはずなのに、なぜか毎年忘れていて、郵送された納付書を見て「そうだった〜」てなります
個人事業主ってホントつらいなと思います。
健康保険も国民健康保険だから、傷病手当金もなし。
厚生年金もなし。
失業保険も労災保険もなし。
退職金も当然なし。
事務所への交通費も自腹。
ケガも病気も失業も、全て自己責任。
さらに昨年からは、本当にひどいインボイス制度というもので、これまでの免税事業者も(実質)納税義務が生じ、売上から(控除や経過措置があるものの)10パーセントを納めないといけない。
さらに、弁護士は弁護士会費というものを弁護士会に納めないといけません。
その額、月約4万円(弁護士会により異なります)。
年間じゃなくて、月額です!
年にしたら約50万円くらい。
弁護士って世間で高所得と思われていると思いますが(自分もなる前はそう思っていた)、違います。
そもそも大した所得ではないうえ、資格を取るまでの労力、常に依頼者からのプレッシャーにさらされ、長時間労働当たり前、負ければ報酬なしもありうる過酷さを考えると、生活の手段として考えるなら、割に合わない仕事だと思います。
なら、なぜやるのかという話になりますが、正直もうなっちゃったからというのと、それでも、ごくたまにやっていてよかったとか、自分は向いていないこともないと思えることがあるからでしょうか・・・。