ラジオ聴いてなくて損した・・!~TOKYO FM「鈴木敏夫のジブリ汗まみれ」 | 今日も花曇り

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普段ラジオは全然聴いていなかったのですが、私の好きなスピッツの、マサムネさんの番組「ロック大陸漫遊記」を聴くために、スマホでラジオが聴けるアプリ「Radiko」を入れました。

 

アプリ内で、たまたまTOKYO FMの「鈴木敏夫のジブリ汗まみれ」という番組が紹介されていて、聴いてみました。

 

 

鈴木敏夫さんは、スタジオジブリのプロデューサーとして非常に著名な方。

雑誌「アニメージュ」元編集長、スタジオジブリ元代表取締役社長でもあります。

 

NHKの宮崎駿監督の密着取材番組等、いろんなところで露出のある方で、たまに接するそのコメントがいつも面白いく、まとまったお話も聞いてみたいなと思ってはいたところでした。

 

30分の番組の中で、鈴木さんに縁のある人たちをゲストに自由に語り合う内容なのですが・・・

 

鈴木さんのお話しが滅茶苦茶に面白い!

映画作りの裏話や鈴木さんが経験したいろんなエピソードが披露され、その内容はもちろん面白いのですが、鈴木さんの語り口自体がものすごく面白いのです。

相手に興味を持たせ、自分の話に引き込み、辛辣なことを言いつつもなるほどと思わせる説得力があり、最後は思わず笑ってしまうオチをつけて皆を爆笑させるという、その話術がすごいです。

 

「崖の上のポニョ」の主題歌を歌っていた「藤岡藤巻」(大橋のぞみちゃんでない男性二人のほう)を招いた回などは面白過ぎて、聴きながらドトールで昼食をとっていたのですが、笑いがこらえきれず、隣の人にさぞ不審がられたと思います

 

https://podcasts.tfm.co.jp/podcasts/tokyo/rg/suzuki_vol02.mp3

 

宮崎駿監督と押井守監督を比較して、「宮崎駿は嘘をつくから悪人だが、押井守は正直者。しかしそれゆえ、作る映画が時として面白くない」という話など、本当に面白いなと思いました。

 

また、「アメリカでは映画は完全にビジネス・商品だが、自分にとっては商品ではなく『作品』だ」というお話しは、だからこそジブリはああした作品を作り続けられたのだなと、納得しました。

 

こういう方だから、いろんな人が鈴木さんと会って話がしたい、仕事がしたいと、多くの人を巻き込めたのでしょう。

食事は自分ひとりで食べるのが一番いい、みたいなタイプの私など、絶対にできない仕事だと思いました。

 

見てみると、なんと放送開始は2007年10月。現在も続いています。

ラジオを聴いていなかったばかりに、すごく損した気持ちです。

でも、トーク部分はポッドキャストで過去の分が配信されているので、本当にありがたい。

この点は技術の進歩に感謝です。

 

ひとつ、少し寂しいと感じたのが、宮崎駿監督も、開始当初から現在にいたるまでしばしばゲスト出演しているのですが、開始当時と比べると、まだまだお元気とはいえ、最近の放送では声も小さく聴き取りづらい部分もあったりし、やはり歳をとられたなあと・・・。

当然ではあるのですが。

 

鈴木さんも宮崎監督も、ずっとお元気でいてほしいものです。