偶然に、スピッツの『楓』という曲をYouTubeで聴きました。
衝撃・・・いい曲すぎて・・・。
1998年だから、もう18年も前の曲なんですね。草野マサムネさんがまだ31、2歳のころですか。
あやうく知らずに死ぬところでした。
こんな曲を自分で書いて、あんなにきれいな声で歌えるなんて、草野マサムネという人はなんて幸せな音楽家だろうと思います。
妬ましくなるほどです。私自分はミュージシャンでもないのに。
歌詞は特に『楓』とは関係はなく、曲のタイトルに意味はないとのこと。でも、サビのA♭のロングトーンは、まさに秋空という感じがします。楓は晩秋の季語。
スピッツで名曲と言われる曲を他にも聴いてみました。『ロビンソン』や『夜を駆ける』なんかもとてもいいと思いましたが、やっぱり『楓』が一番好きでした。
どうしてなんだろう。自分でも不思議です。でも、私が音楽に期待している部分の一つを、ほとんどそのまま音にしてくれている感じがします。
あるインタビューで、ご本人は『楓』がこんなに人気があるのは意外とお話しされていました。こんな曲が1曲でも書けたら死んでもいいという人だってきっといるでしょうに。うらやましい話です。
でもスピッツの曲を聴いていると、草野さんは本当は、『楓』のような感傷的なメロディをそんなにたくさん書く人ではないのではないか、と思いました。
私は普段はクラシックを聴くことが多いです。高校くらいまでは若者らしくポピュラーを聴いていたのですが、もっといい曲を聴きたいと音楽を漁っているうち、バッハや70年代のプログレッシブロックが好きになって、大学時代にオーケストラに入ったことでクラシック好きが固まってしまいました。
でもたまに『楓』のような曲に出会うと、ポピュラーも聴かなければもったいない!と思います。