先週、先々週とむやみに忙しく、睡眠時間4時間の毎日だったところ、めったに出ない喘息が出てしまいました。今日は珍しく裁判や面談の予定がなかったので、1日お休みをもらって医者に行ってきました。
気管を拡張する点滴をしてもらったら、だいぶ楽になりました。明日は出勤できそう。そして、山のような薬。吸入はともかく、副腎皮質ホルモン剤の内服は・・・飲まないでおこう。
さて、離婚の法律相談、その後の事件処理で、相手に離婚原因があることを主張する依頼者の方から、少なからず聞かれるのがタイトルの質問です。
離婚の際には、いろんな財産的給付の取り決めをします。養育費、財産分与、年金分割。
慰謝料もそのひとつですが、先の3つが客観的な資料からある程度機械的に決まってくるのに対して、慰謝料はそうではないのが大きく違うところ。
率直に言って、満足な慰謝料をとることはかなり難しく、全くもらえないことも少なくありません。理由はいくつかあります。
1 慰謝料は、片方がもう片方にいわば自分の非を認めて払うものなので、離婚原因が浮気や暴力等で当事者間で争いがないような場合でないと、感情的な対立から話がまとまりにくい。
2 慰謝料を求めるのは、必然と離婚したい側であることが多数ですが、協議や調停では相手から「離婚には合意するが、その場合慰謝料は払わない」のように、離婚成立の交渉材料に使われることも多い。
3 明らかに慰謝料が支払われてしかるべきケースでも、相手があくまで支払わない場合、訴訟によるしか手段がありません。しかしそれは当事者の負担が大きく、結局請求側が折れるしかない場合があります。
4 請求側の主張に対しては大抵「ああ言えばこう言う」式の反論がなされるため、客観的な資料が乏しい言葉の暴力のような場合、裁判所を含む第三者が慰謝料の有無とその内容を判断することが難しい。
こんなところでしょうか。
法律相談のとき、あまり最初から弱腰と思われても困りますが、慰謝料は絶対ほしい!と意気込む相談者には、これは難しいな・・・というケースでは、丁寧にしかし率直に慰謝料請求の難しさをお話することにしています。