題名が長くて書ききれなかったのですが、副題までちゃんと書くと、
題名が長くて書ききれなかったのですが、副題までちゃんと書くと、
たぶん、スピッツ最大のヒット曲。
特にファンでない人にとっては、スピッツといえば『チェリー』、『空も飛べるはず』、『涙がキラリ☆』、それにこの『ロビンソン』あたりがイメージと思います。
そういう「あースピッツね。『チェリー』とかでしょ」というイメージに対しては、「違う!スピッツはそんなもんじゃない!もっとすごい(変態な)んだ!」と全力で反論したくなるのですが、『ロビンソン』については本当に名曲だと思います。
私が10年くらい前からスピッツを聴き始めたのは、なぜかふとこの『ロビンソン』と『楓』のサビの部分を思い出し、なんかいい曲だったなあと思ってYouTubeを聴いたのがきっかけでした。
改めて聴いてみたら、あまりにいい曲でいきなりファンになってしまったのですが・・・。
この曲はイントロが本当にきれいです。
ギターのアルペジオなのですが、透明で翳りのある曲全体の雰囲気そのものです。
スピッツの曲のイントロ人気投票をしたら、この曲はたぶん上位に来るのではないか。
『旅の途中』(スピッツ著)を読んだときだったか、このイントロを作ったのがギターの三輪さんと知り、なんて繊細な人だろうと思いました。
見た目はあんな、一人だけ違うバンドの人みたいなファッションなのに😅
あとはなんといってもサビのメロディーの美しさと、バックの印象的なコーラスだと思います。
スピッツ初期の内気な歌詞が、草野さんの高音とコーラスに乗って突然「宇宙の風」に翔ぶ開放感が大好きです。
草野さんの声質は今はだいぶハスキーになっていて、それがスピッツの優しさそのもののようでとても好きですが、このロビンソンの頃の、細めの少し頼りないような声もいいなと思います。
私が大人になるまで、実家の本棚にあった本は、何とはなしに手に取って読んでいました。
実家といってもずっと賃貸アパートで、私が高校生のときに中古のマンションになりましたが、常に手狭で、本棚も決して大きくはありませんでした。
両親もすごい読書家というわけではありませんでしたが、それでも振り返ると、特に母親の持っていた本には今も心に残っている本が少なくありません。
アーサー・C・クラーク『幼年期の終わり』
エーリッヒ・フロム『生きるということ』
萩原朔太郎 詩集
萩尾望都『ウは宇宙船のウ』(レイ・ブラッドベリ原作)
スタニスワフ・レム『ソラリスの陽のもとに』(現在は『ソラリス』として完全翻訳版が出ています)
山岸涼子『日出処の天子』
・・・・
私が大人になって家を出た後、自分で買って手元に置いたものも、そうでないものもありますが、どれも思い出すと「素晴らしい本だったなあ」という感慨があります。
こうしてみると幻想的な作品が多く、母の好みだったのか、それを思い出にとどめている私のし好なのかはわかりませんが、その後もこれらの作家のほかの作品へ読み進んだことを思うと、自分の読書の傾向に小さくない影響を与えていると思います。
そうした自分のことを考えると、娘にも、よい本を並べた本棚をそばに置いてあげたかったと思い、心残りというか、申し訳ない気持ちになります。
せめてこれからは、誕生日に本をプレゼントしていこうかなと思います。