部品待ちの間にこちらの錆びが出て腐食の広がった修理も完了です。
ワゴンR MH21SやこのAZワゴン MJ21Sではここが錆てくるのは定番ですね。
そしてなぜか左の給油口側がこうなる。(>_<)
原因としてはここのアウターとインナーの2枚合わせになっている所が溶接ではなくてパネルボンドで固定されているからでしょうね。
そのパネルボンドが劣化してボンドの役目を果さなくなり、振動などで合わさっていたパネルがズレてしまってそこに防水の役目で塗ってあるシーリングまで割れてしまい、そこから水が浸入して内側から錆びが出始めるのだと思います。
車の構造上、通常に使用していてもそうなってしまうのですね。
空気中に水と酸素がある限り錆びの問題は難しいのですが・・・。
外側からの損傷によって錆びが出ている訳では無くて内側からですので、その場合の修理は鉄板を切り取り新たに形を作った鉄板を溶接していく作業になります。
もっと広い範囲で切り取らなければ錆びを取り切れませんが、広く切ってしまうと形を作るのも溶接するのも大変なので腐食が目立つ所のみとしました。
場合によっては広く切り取っていくよりもクォーターパネル新品交換です。
インナー側は削り過ぎて穴が空かない位に錆びを取り除き、あとは錆び転換剤を塗布しておきます。
パネルボンドが形そのまま取れましたよ。(;^_^A
新しく鉄板を溶接してこんな感じに。
最後の最後で気が抜けたと言うか焦りが出てしまって、溶接の熱が掛かり過ぎて鉄板を歪ませてしまいました。(T_T)
長い距離の突合せ溶接はやっぱり難しいですね。
この後エポキシプライマーの塗装、パテ処理して整形、サフェーサーの塗装と進みましてボディーカラーの塗装です。
少しだけ横着いたしましてドアはボカシ塗装をせずにクォーターパネルのみのブロック塗装で済ませました。
塗料も水性は使用せずに長く使ってきた溶剤の塗料を使用しまして、材料費と時間も節約。
通常はドア側にも色をボカして塗装するのですが、何回も調色してきて近い色のデータが自分の中にありますのでブロックでも十分イケると思っての事です。
ボディーカラーによってはブロックでも隣接パネルとの誤差がほとんど出ないような塗装も出来ますが、絶対ボカシを入れないとダメな時もあります。
塗装されている色と全く同じ色は作れません。(><;)
塗装完了後、日の光があたる所で色の確認。
これならまあまあ良いんじゃないですかね~。(^_^)
バンパーと色の誤差が出ているのはご勘弁を。
m(_ _ )m
反対側も同じですから。
これで販売車両として外装の加修は終了。
細かい傷まで直してしると全塗装しなければならなくなってしまいますし、それだけの値段をつけれません。
年式・走行距離的に妥協してもらわないとならないところであります。
さてさて、時期的なこともあってか暇な感じです。
本日入庫の車両は作業的には非常に手間の掛かる修理ですが、この入庫ペースだと集中して出来てしまうかも?
ここはポジティブに考えて、こんな時こそ作業場にこもっていないで外に出てみようと思ってます。
遊びじゃなくて勉強させてもらいにですけど。
外に目を向けなければ成長していけませんし、周りに置いて行かれてしまいそうだし・・・。
そう思うといっぱいやることが出て来ますね。
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