パステルカラーの3コートパール。
去年出たばかりの新色で、今まで使用の塗料メーカーではまだ実車データが無くて参考データのみ。
新たに導入した塗料メーカーもデータは一つあるけど、カラーチップがまだ無いみたい。(;^_^A
だったら今まで使ってきた塗料で調色して行く方が楽かなって思い配合データ通りに色を作ってみたらこの状況。(゚_゚i)
全然違う色みたいな感じで・・・。
最初は違い過ぎて笑っちゃいましたが、その後はため息ですよね。(>_<)
ここからどうやって色を近づけていくのよ?って。
ホワイトパールの3コートとは違って、ベースのカラーにはメタリックが入ります。
その上にパールを塗装して最終的にクリヤーの塗装なんですが、ベースのメタリックでも色が変わるし、パールでも色が変わる。
ん~、悩みました。そして時間掛かりました。(T_T)
調色とは色の原色を混ぜ合わせて塗装されている色を作る事ですが、ただ車のカラーナンバーから配合データ通りに作っても塗られている色と同じにはなりません。
同じカラーナンバーだったとしても製造された時期で色の違いは出て来ますし、使用年数によっても変化してきますので、個々の車両に合わせて色を調整していきます。
色を足したり引いたりして近づけて行くのですが、足す事は簡単でも引くのは難しいです。
色を引くには、引きたい色を最初から少なくして作り直すか、その色以外の色を全体的に増やしてあげるか、その色を打ち消す色を足してあげるかです。
原色をすべて把握してどう変化するのかをイメージ出来ないと、何をどうして良いのかわかりませんね。
経験の中で覚えていくしかない事で、簡単に出来る事ではありません。
そして塗装の仕方というか、塗料の吹きつけ方によっても色は変化してしまいますので、吹き方も同じ様にしていかなければ実際にボディーに塗装した時に色が変わってしまいます。
特にパステルカラーはベースにメタリックが入っている事で、強くウェットで塗装すればメタルが沈み白っぽくなり、パラパラとドライで塗装すればメタルが浮いて黒っぽくなりますので難しいとされている色なんですね。σ(^_^;)
それにさらにパールを上から塗装する訳なので、初めての経験だったし苦戦しました。
簡単にやろうとすれば片側の側面を全部塗ってしまえば色の違いはわからなくなる訳で、調色時間の短縮の為にそうしている工場さんも実際にあるかもしれませんが、私としては出来る限り関係無い箇所の元々の塗装は残したいので調色の方に時間を掛けています。
ボカシが出来る程度には作れたので何とか塗装完了。
毎年新しい色が自動車メーカーから出てきて、修理するには複雑で難しい色もあります。
新車で購入する時はだいたいオプションカラーになっていますよね。
お客様が好みでその色を選ばれた訳ですので、もし修理する事になってしまったとしてもしっかり対応出来る様にして行きたいと思います。(^O^)/
話しは変わりますが、
ブログ読者さんをジラして言いませんでしたが、あんまり引っ張ってもあれなので新しく導入した塗料の事をちょっとだけ書いちゃいますね。
悩んだ末に、水性塗料導入しました!
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