私の父は元、板金塗装の塗装職人です。
たまに手伝いに来てくれたりして、大きな部品の取付けや取り外しの際には助かってます。(^∇^)
この仕事を辞めてから結構長い期間が経つので、もう感覚を忘れて塗装も出来ないし、板金も出来ない。
でも、色を見る目は歳を取っても衰えていないみたいで、少し前の事になりますが私が黒の調色をしていると、
父「まだ赤いな。」っと一言。
私「それは分かってるよ!その赤味を消すために調色してるんだから黙っててくれよ!。」
てな感じで親子なので言いやすいのもあって、来ればしょっちゅう喧嘩してます。(;^_^A
まあ、喧嘩出来るうちが幸せなのかとも思いますが、今までやってきた作業のやり方もお互い違う訳なので仕方の無いことかもしれません。
父「普通はこうやるんだ!」
私「普通ってなにをもって決めているの?やり方色々あるのに、普通って何?基準がわからない。」
こんな感じですかね。σ(^_^;)
で、今日は親子喧嘩の事が言いたいのではなくて、元に戻って調色の事です。
黒の色を作っているのに赤で悩んでいたりする。
昨日は黒なのに緑で悩んで、その前は青で悩んでいた。
別の色で言えば、
青色の調色をする時は、色の濃淡で苦労する時もあるが、大体一番悩むのは斜め方向から見た時の赤だったりします。
青なのに赤?
なんの事だかわかりませんよね~。
すべての人がプロ並の色彩感覚を持たれてしまうと、私達が仕事をやりづらくなるのであまり言わないようにしておきますか。(*^▽^*)
でも、調色とはそういうレベルです。
全く同じ色は作れません。
ですから、どこまで近づけるか、そしてどこで妥協して止めておくかなんです。
隣のパネルまで色をボカして塗れば、実際は違っていてもわからなくなります。
でもあまりにも違えば、ただグラデーションしていくだけで違うのがわかってしまう。
そしてシルバーメタリックなどは、調色したとしても温度や湿度、そして吹き方でも違いが出でしまって、その違いが見た目上わかりやすかったりする。
板金も塗装も簡単ではない。
でも奥が深くて難しいから、やりがいがあって面白い。
今日はたまたま父が店に来たのでこんな感じのブログを書こうと思いつきました。(^-^)/