ローズ・マダー | 日々読書。

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アメコミと、スティーブン・キングの小説や映画など、気になったことを書いています。

ローズ・マダー〈上〉 (新潮文庫)/新潮社
ローズ・マダー〈下〉 (新潮文庫)/新潮社
スティーブンキング積み本消化第11弾
新潮文庫 約900ページ 評価:B
サスペンスの要素が強く、途中からは手に汗握る内容となっています。

14年間もの間刑事である夫ノーマンからの異常なまでの暴力に支配されてきた主人公ローズ。
心身共に限界に達したある日、わずかなお金を片手に家を飛び出し、新たな人生を歩み始める。
そして、妻の家出に激怒したノーマンの狂気を含んだ追跡が始まる。

衝撃的なシーンから始まる冒頭と、それに続く主人公ローズのあまりに思慮の無い行動に呆気にとられてしまいました。しかも冒頭の衝撃的なシーンをのぞき、以後は淡々と物語が進行します。ちょっと不安なスタートでしたが、その後読むうちに徐々にローズや周りの仲間達に親近感を持っている自分がいました。
悲惨な運命と決別しようと決心したローズと、それを支え、協力してくれる人々。
色んな出会いや、出来事が起こるんですが、そのどれもが希望につながり、事態が好転していきます。
ずっと悲惨な人生を送ってきた主人公が、新しい希望に満ちた生活を始めるのは読んでいて本当に清々しかったです。
また、主人公ローズの視点と、夫ノーマンの視点が交互に入れ替わり、追うものと追われるものという構図で物語は展開していきます。ローズの痕跡を発見し、着実に居場所を突き止めていくノーマンと、それに気が付かないローズというのは、なんだかサスペンスを読んでいる感じで、手に汗握る内容になっています。途中何度も、「ローズ逃げてー!」とか「ローズ!後ろ、後ろ!」と思いながら読んでいました(笑
その後、ファンタジーの要素も加わり、全然展開が予想できませんでした。
ただ、最後のエピローグ部分が蛇足かなと思います。スパッと終わらせてくれていれば、もっといい読後感になったかもしれません。

この作品も映像化には至ってないようです。

次は、Itを読もうと思っていたんですが、訳者解説を読むとクリスティーンとシャイニングが物語中で言及されているそうで、シャイニングにいたっては、その中のキャラクターがItで重要な役を担うという事でした。
ということで、予定変更して次はクリスティーンを読んでみます。