由依side
そして私が目を覚ました時、理佐の子供達が私を囲っていた。
由依「ここで何をしているの?」
{ママになってくれる?}
由依「え?」
{パパは本当に良い人なの。パパと結婚したらきっと幸せになれるよ}
由依「何言ってるの、ママが聞いたら悲しむよ」
[ママはいないよ」
由依「え?あの髪の長い人がママじゃないの?」
[ママじゃないよ]
由依「ママじゃない?じゃあなんで」
{知らない}
{パパと同じ会社の人だって}
{毎日来るんです。ウザいです}
〔パパが1番嫌がってる〕
由依「そうなの?」
[あのおばさんパパを好きって言うけどパパは嫌だって]
[変なの]
子供達は顔を合わせて笑った。
ママがいない。じゃあこの子達は...
由依「ちょっと待ってね」
私は気になったため、理佐の部屋に行った。
由依「理佐」
理佐「起きたのか。もっと休みなよ」
理佐は私をお姫様抱っこした。
理佐「まったく。私なしじゃダメだな」
ソファに運んでくれた。
理佐「何かあった?」
由依「私の手のために山へ行ったって聞いた」
理佐「ああ、大丈夫だよ。大したことない」
由依「怪我してるのに?」
理佐「大丈夫だから、心配しないで」
由依「私、あの手術の時あの人が奥さんだって言ってたから、だから私...」
理佐「奥さん?結婚するわけないだろ笑」
由依「じゃあ子供達の母親は誰なの?」
理佐「あの子達は施設から引き取った養子だよ」
由依「養子?」
理佐は私の顔をじっと見てきた。
由依「な、なに?」
理佐「アイツのことは信じて私のことは信じないのか?」
「ちょっと悲しいな」
由依「私は...」
理佐「結婚したと知ってがっかりした?」
由依「何言ってんの」
「結婚してても私には関係ない」
「とっくに別れたんだから」
理佐「そうか」
「なら私が死んだと思ってなんで泣いた?」
「悲しかったんだろ?」
由依「それは医者だから、患者が死んだら悲しいでしょ」
理佐「それだけ?」
そして、押し倒された。
理佐「私と再会した時、嬉しかった?」
「まだ愛してるって言え」
キスされてしまい、突き飛ばした。
由依「違う」
「愛してない」
「忘れたの?6年前、私を捨てた瞬間完全に終わったの」
理佐「もし、私の意思じゃなかったら?」
由依「どういうこと?」
「何よ。まさか誰かに脅されたの?」
理佐「..違う、そんなんじゃない」
「全部私が悪い。あの時、バカな選択をした」
由依「今さらだわ」
「私をどうしたいの?」
理佐「優しくしたいだけなんだ」
由依「いらない。もう遅い」
理佐「ごめん。傷つけるつもりは」
由依「違う。あなたはいつだって私を傷つける」
「6年前、私を振ったでしょ。十分すぎるほど苦しんだ。やっと忘れられたの」
理佐「由依」
由依「なのに、また私の前に現れてそうやって笑って私のことを気遣って何でそんなことするの!」
理佐「この6年間、由依を忘れたことはない。私も凄く辛かったんだ」
由依「それなら!何で別れたの?」
理佐「私はただ...」
由依「バカにしてるの?」
「欲しい時は手に入れ、捨てたい時は捨てるの?」
「私は何なの?」
理佐「何を言ってる。そんなわけない。バカになんて」
由依「6年間、毎日忘れようとした」
「あなたの声や笑顔、やっと忘れられたのにどれだけ辛かったか、どれだけ!」
「私は、あなたを愛してない」
「理佐、私たちはもう昔には戻れない」
「あなたは大企業の代表で私はただの医者。だからお願い。私のことは放っておいて」
「諦めて」
本当はあなたを忘れられていない。
でも、あなたに裏切られたことも忘れられない。
だって、ずっと愛してたから。
由依「もうやめて」
理佐「分かった」
「でも、最後に一つ頼みを聞いて」
由依「なに?」
理佐「来月誕生日でしょ。その日だけ一緒にいたい」
由依「誕生日に何の意味があるの?」
理佐「それは、、」
「6年前、祝えなかったから」
「次の誕生日が終われば、私は身を引く。そして二度と姿を現さない」
由依「分かった。これが最後よ」
{パパ忙しい?}
理佐「何で起きてる?」
「眠れないのか?」
{パパ泣いてたの?}
理佐「違うよ。顔を洗った」
「寝ないの?」
{パパ、お部屋にお化けがいるの。由依さんと寝てもいい?}
理佐「赤ちゃんじゃないんだから、一人で寝れるでしょ?」
由依「いいよ!私がお化けを退治するわ!」
「任せて」
「行こう」
{うん!}
{皆んな由依さんが大好きだよ}
由依「本当?私も大好きよ」
{じゃあママになって?}
由依「皆んなのことは大好きだけれど、ママにはなれないの」
{なんで?パパと一緒に寝てたのに}
由依「大きくなったらあなたにも分かる」
{由依さんが来てからのパパすごく幸せそう}
由依「パパが幸せなのは可愛い皆んながいるからだよ」
「私は関係ない」
{でも...}
由依「さあ、もう寝なきゃ」
「朝起きたら美味しい物作ってあげる」
{うん}
あの時理佐と別れてなかったら、私たちにもこんな子供がいたのかな?
続く