由依side


由依「はいできたよ。食べよう」
    「熱いから、フーフーして食べてね」

  {すごく美味しい!}

  [ほんと最高!]

由依「そう?まだあるから食べてね」

  〔これから毎日由依さんのご飯を食べたい」

由依「うーん。私がいなくてもパパに頼めばいい」

  [パパ料理できないもん]
  [パパのバーカ]

由依「パパがバカですって?笑」
    「そんなことないよ」
    「私が知ってる中で一番カッコよくて賢い人だよ?」

  {でも、由依さんがいなくなったらパパ前みたいになっちゃう}

由依「前?」

  {由依さんが来る前は全然喋らなかったの}

  [毎日泣いてた。僕見たもん]

由依「パパが泣いてた?なんで?」

  〔分かんない、教えてくれないの〕

  {由依さんが来てからお酒も飲まなくなった。だから帰らないで}

由依「お酒も飲んでたの?」

  {うん。お部屋で一人でいっぱい飲んでた}

由依「いつからそうだったの?」

  [僕らが来た時からずっと]

  {でも私たちには優しいの。何でも買ってくれるし}

由依「パパに彼女がいたことは?」

  {ないよ}
  {パパはもう誰とも付き合わないって}

由依「もう?」

  {うん。昔好きな人がいたけれど、その人を失ったって、永遠に}

  〔由依さん!由依さんがその人なの?〕



由依「...違うよ。ごめんねご飯食べよう」


そうよ。誕生日が過ぎれば終わるから。



理佐「帰ってきたよ」
    「いいもの食べてるな」

    「すごくいい匂い」

由依「ただのパスタよ」

理佐「お前たち、昔パパの一番の好物だった物はこのパスタだったんだ。知らなかったでしょ?」
    「貴重だぞ」


私は思い出した。

由依「5杯食べたのにまだ食べるの?」

理佐「美味しすぎるから」

由依「食べ過ぎはダメ。胃に悪い」

理佐「え?治してくれればいい」
    「カレーも作って治療もしてくれて、毎日、一生、キスもして」

由依「ずっと一緒にいたいなら体壊さないで」

理佐「うん、分かった」

由依「ゆっくり食べるのよ」





理佐「由依?」

由依「え?」

理佐「どうした」

由依「あ、何でもない」

理佐「お前たち食べ終わったら出かけるぞ」
    「準備して」

  〔どこ行くの〕

理佐「誕生日の場所を見つけた。みんなで飾ろうと思って」

  {えー遊びに行くんじゃないの?}

理佐「当たり前だろ。このパスタ分働くんだよ」

由依「ふふ」








1ヶ月後

子供達が寝室に来た。

由依「どうしたの?」

  〔パパがここに来てって〕

由依「どこなの?」

  [行けばわかるよ!]

由依「分かった。一緒に行く?」

  {行かない。一人で行って」

由依「どうして?」

  〔今日は大事な日だから二人きりがいいんだって」

由依「分かった。行ってくるね」




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理佐side

自分は一足先に誕生日の会場にいた。

指輪を前もって用意しておいた。もう会えないから、でもこれだけは持っててほしい。
ずっとそばにいられるから。



しかし、あの女の兄集団が会場にやってきた。
裏金を工作している奴らだ。


  【理佐社長。元気だったか?】

理佐「何だ。妹と一緒に死んだんじゃなかったのかよ」

  【ただじゃ済まさないって言っただろ?」

理佐「何を企んでる」

  【俺たちのビジネス。まだ終わってない】

  【いやーあの女の誕生日だからってよく飾ったりやるな】
  【まだ来ないのか?】

理佐「由依には手を出すか」

  【怖くねぇよ。殺せ】


その仲間が一斉に襲いかかってきた。

自分も対抗した。

 【殺せなきゃお前らが死ぬぞ】

窓のドアに手を掛けた。

外を見ると由依が来た。

 
ここを開ければ由依に会える。


  【逃げたいならいいぞ】

理佐「まさか」


またそいつらをやっつけに掛かった。



続く