由依side

私には好きな人がいる。サークルの同期の人。
クールで大人しいけれど、優しくてふとした時に見せる笑顔が可愛くて気付いたら好きになっていた。

今日からGWということで、私と好きな人と他同期2人と4人でドライブに行こうとなった。
そして、もうすぐ夜の21時になる頃にみんなで集まった。

運転してくれるのは、そう。私の好きな人。
車を持っているということで。因みに私は運転が出来ない(笑)

理佐「こんばんは」

    『こんばんはって笑』

    [ウケる笑]

理佐「何?」

由依「ふふ」

  『怒らないで〜』

理佐「早く乗って」

   [お願いしま〜す]

事前にその同期二人に理佐の助手席に乗りな?と言われていた。何故か知らないが好きなのがバレている。

理佐「こば」

由依「あっ、うん」

隣に座ると思ったより距離が近くてドキドキしちゃう。

理佐「じゃあ行くよ」

    『はーい!』

エンジンをかけ出発した。

  



   [この車高そう、ほらここのパーツとか]

   『え〜本当だ〜』

後ろでワイワイしている。仲良いなぁ。

由依「なんか夜のドライブっていいね」

理佐「そだね」

私はバレないように理佐の横顔を眺める。
はぁメロい、




赤信号になった。

  『お菓子食べてもいい〜?』

理佐「溢さないでよ」

  『はあい』

後ろの二人はボリボリとポテチを食べ始めた...
理佐が綺麗好きなのを知っている私は彼女の顔が少し歪んだのが見えた。


青信号に変わった。理佐は車を走らせる。
いつもカッコいいのにハンドルを握るとより一層カッコよく見えるのは何でだろう。







理佐「街灯が少ないな」

由依「ね、鹿とかでそう」

理佐「ま、ジカ」


      ...



    『え?』

    [ダジャレ?]

理佐「しらけたから黙る」

ダジャレ言うんだ、意外だなあ。

由依「ふふ」

理佐「なに、こば」

由依「ううん〜」

理佐「ちょっとそこのとこで停めて休憩しよー」


外に出ると空一面に星空が広がっている。
どうやら標高の高いところに来たみたい。

   『すごーい綺麗!』

理佐「でしょ。ここ好きなんだよね」

   [よく来るの?]

理佐「うん」

理佐は少し車に寄りかかってタバコを取り出す。

   『また〜』

理佐「何?」

   [由依ちゃんはタバコ吸う人どう思う〜?]

由依「えっと、」

理佐は火を付けるのをやめて私をじっと見ている。
いつもは目すら合わないのになんで見てくるのよ。

由依「なんとも、、思わないかな」

   『え〜だってよ理佐」

理佐「そう」


火を付けて吸い始めた。

私は無意識のうちにスマホを取り出して、理佐のことを撮っていた。理佐にはどうやら景色を撮っていると認識されているのか気づかれていない。そこの二人にはバレてるけど。

   『ちょっと私たち飲み物買ってくるわ〜』

理佐「はいよ」

二人きりになった。
 
ドキドキしてきちゃった。

由依「ね、ねえ」

理佐「ん?」

由依「好き」

理佐「え?」

由依「あっ...」

やっちゃった...どうしよ、

理佐「何が?」

由依「いや!何でもない!」

彼女はコンクリートでタバコの火を消した。

理佐「そか」  

由依「うん、うん」

理佐「もう23時か」

由依「早いね〜」

理佐「そんな格好で寒くないの?」

由依「うーん、ちょっと寒い笑」

理佐「じゃあ先中入って温まってなよ」

由依「やだ」

甘えたくなってしまった私は、理佐にくっついた。

由依「理佐があっためて?」

理佐「...」

理佐の心臓速い、どうして?




   [お待たせ〜道に迷っちゃっ...て、え?]

バッと離されてしまった。

理佐「中入って。行くよ」

    『ふ〜ん、由依ちゃんよかったね』

由依「う、うん」




そのまま何事もなかったかのように出発した。









深夜1時を過ぎた。
後部座席にいる二人は寝てしまった。

由依「さっきまで騒がしかったのにね」

理佐「こばも寝ていいんだよ?」

由依「ううん。私は大丈夫」
    「ここ綺麗だね」

理佐「そうだね」

由依「またちょっと寄ってかない?」

理佐「ok」

理佐は車を停めてくれた。
外に出ると夜風が少し吹いている。


砂浜に足を運んでみる。

そして、好きな人と二人きりの空間。

理佐「めっちゃ見てくるじゃん」

由依「ダメなの?」

理佐「いや別にいいんだけど、なんで?」
  

由依「いいの。言わない」

理佐「何それ」

由依「ふふ」



理佐が私の気持ちに気づいてくれるまで言わないよ









少しボーッと景色を眺めていた。

ふと理佐が私の方を向いた。


理佐「綺麗だね」

由依「え?」

今までに見たことない笑顔を見せてくれた。

夜中なのに、私の顔は夕焼けみたいに赤くなった。


fin