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バスケットボールを追いかけるあなたを見るのが好き。
シュートを決めてガッツポーズをするあなたを見るのが好き。
あなたを見に来た人達が黄色い歓声をあげている。
そんな声も気にせずに集中してプレーを続けるあなたが好き。
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私はあなたに片思い中。
あなたは私の気持ちに気づいていない。
でも、三年間近くでずっと見てきたんだよ。
私とあなたはマネージャーと選手の関係。
引退の日が迫っている。
クラスが違うからこうして毎日見る日も無くなる。
今日こそは。と何度決心をして自分の想いを伝えようとしたか。
誰にでも隔てなく優しくて笑顔が素敵で。
ほら、私がぼーっと考えている内に、またあなたはシュートを決めた。
一瞬ドキッとした。こちらを見てきて目が合った気がした。
自意識過剰になってしまったのか。いや、まあ私のことなんて見るわけない。必要最低限のことしか話してこなかったし。
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試合は圧勝した。
そして今、あなたは沢山の人に囲まれている。やはり私が入る隙はない。
諦めた私は体育館の清掃に入った。
モップ掛けをする。
今日使った施設は広く端から端までかなりの距離がある。
うーん。一人じゃ時間かかりそうだな、他のマネージャーも違う仕事あるし頼めそうにない。
「それ手伝おうか?」
そう声を掛けてくれたのはファンに囲まれていた私の好きな人
由依「疲れてるでしょ。大丈夫だよ」
理佐「いいから」
そう言い倉庫からモップを持ち出してきた。
もうほんとに、そういうところだよ、
理佐「これ一人でするのキツいよ。私一人だったら飽きそう」
由依「理佐も飽きることとかあるんだ」
理佐「そりゃあるよ」
「ビデオゲームとかすぐ飽きちゃう」
由依「へぇ、」
理佐「夢中になれるのはバスケとあともう一つあるけどね」
由依「もう一つ?」
理佐「それは内緒」
由依「気になる」
ニヤッと口角を上げている。
いつも何考えてるのか分からない。
理佐「さ、掃除しよ」
一緒に横に並んで歩いていた私を置いてどんどん進んで行ってしまった。
そのおかげか予定してた時刻よりも早く終わった。
由依「手伝ってくれてありがとう」
理佐「こちらこそいつも支えてくれてありがと」
「みんなにはいつも感謝してます」
由依「本当にいい人だよね」
理佐「そう?」
由依「うん」
理佐「応援してくれている人にはプレーで応えたいからね」
由依「かっこいい、はぁ」
理佐「ため息ついてどうしたの?」
由依「な、何でもないよ」
不思議そうに思ったのか、顔を覗き込んでくる。
恥ずかしくなった私は手で顔を隠した。
理佐「顔見せてよ」
由依「やだ」
抵抗するものの手を掴まれてしまった。
理佐「可愛いじゃん」
由依「もう何なの!」
理佐「揶揄ってみたかっただけだよ」
由依「意地悪」
理佐「もっと夢中になりそうだな笑」
由依「え?どういうこと?」
理佐「さあ」
「じゃ戻ろ」
由依「う、うん」
どういうことだろう、、
その後、バスの中ではそのことが気になりすぎて隣の人と何を話したかすら覚えていない。
fin