岡田斗司夫は、
わたしの大学時代の講師だ。
授業はろくにうけなかったけれど。
最近、
岡田斗司夫ゼミ 本当は10倍怖い火垂るの墓
って動画を観たのだけれど、
これが本当に怖かった。
全部がそのとおりだとは思わないけど、
何だか面白いことを仰っていた。
その動画の無料部分はyoutubeで観られるし、
火垂るの墓もyoutubeで観られる。
わたしは最近まで火垂るの墓を
戦争の悲惨さを描いた映画だと思っていたのだけれど、
全然違うテーマの映画だった。
これ。
例えばもし現代の日本で戦争が起こったら、
この国の若者の多くが、
この兄妹と同じ結末を辿るのではないか?
わたしは改憲についてはどちらかというと賛成だったけど、
やっぱり9条だけはそのままにしててほしいな。
だって日本人はあの頃から、
なんにも、
なんにも変わっていないではないか。
空気を読むのが美徳の日本人。
大多数に流され、
違いを認めてうまくやるよりも、
排除をよしとする国民性。
あの戦争が、
どんなふうに進んで行ったのかを見てみれば、
今の日本にとって、
変わらない、
変われない日本人にとって、
何が本当の脅威なのかわかるはずだ。
さて火垂るの墓について。
高畑さんは反戦映画ではないというけれど、
もはやあれは反戦映画として世の中に浸透しているし、
観た人の多くがそう認識している。
それはそれでいい。
でも演出家の意図を読み解くと、
この映画の印象はガラリと変わる。
散りばめられたいろんなメタファーが、
明らかな違和感となって、
観る者の意識に引っかかるのだ。
自分の人生の、
最も悲惨なところを
何度も何度も見なければいけなくなったら。
もしもそうなら、
死が救いだなんて真っ赤な嘘だよねえ。
来世があるとしても、
あの世があるとしても、
明日があるとしても。
そんなもの、信用できない。
わたしたちには、今しかないのだ。
思考が何方向にもひろがっていく作品は、
とても面白い。
だけどテーマが何であれ、
清太さんが鉄棒するところで、
わたしはいつも泣いてしまうのだ。