天頂より少し下って。
川上弘美の短編集。
あんまり短編は読まないのだけれど、
表紙がすてきだったから図書館で借りてみた。
お仕事の休憩中、電車の中、
おふろに浸かりながら、
そしてお酒を飲みながら。
毎日本を読むけれど、読み方は大体この4パターン。
今日はその全部のパターンを使ったんだ。
そうやって何となくさらさら読んでたんだけど、
1番最後のお話。
表題の【天頂より少し下って】が
思いがけなく素晴らしかった。
今日一日をかけて
お仕事の休憩中に数ページ読み、
電車の中でかじりつくように読み、
おふろに浸かりながら一話読み、
そしてお酒を飲みながら読みましょう、となったのが一番最後のお話だったのです。
1番最後のお話【天頂より少し下って】は
お酒を飲みながら読むのに最も適した小説だった。
読みながら涙がポロぽろり。
起伏のない物語で人に涙を流させるのは、
これはもう並大抵の技ではございません。
そして今日はタイミングもよかった。
お酒を飲みながら読むからよりいっそう心が揺れたのだと思うのよ。
ミステリーとかサスペンス小説は、いつどこで読もうが面白いものは面白いのだけれど、
人間の心の微妙なことを書いてる小説って
職場の休憩室で読むのと、ワイン飲みながらゆっくり読むのとでは、やっぱり少し違う。
ひとつ心残りがあるとするなら、
おふろあがりだからってレモン酎ハイなんかじゃなく、
主人公とおなじ、ホットウイスキーにすればよかったってこと。
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長編小説のほうが断然好きなのだけれど、
短編集はお風呂で読みやすいって気づいたよ。
46℃のお湯には、
短編集のすきまがちょうどいいんだ。








