恋は二度目のアネモネ -28ページ目


待っていてくれるのは嬉しい。
待つのも嬉しい。
待たせるのはつらい。
待たされるのは大嫌い。


心の有様は、体にあらわれる。
おかげさまで食欲がない。
この前までの素敵な理由とは違うの。
倉橋ヨエコは、
最高のダイエットですと歌っていた。
ポジティブだ。
そうこなくてはね。


何もかもを思い通りにはできない。
そんなのはわかってる。
だけど、
しょうもないのは嫌なの。


大人になっても、ぜんぜん平気じゃない。 
恥ずかしいし、
淋しいのだ。
仕事なんて休んで、
こんこんと眠っていればよかったわ。


ふさがった薬指から、
思い出が次々に流れでる。
そのままわたしの心臓まで流れて、
阿保みたいに満たされてしまいたいよ。






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夢みたいに、甘いひとくち。
いいことも悪いことも、包みこむ。

ほんとは、
1人で暮らしたいの。
そしてその都度、
適切な人間関係を築きたい。

わずらわしいのは嫌だよ。
なんでも距離感が大切だ。
男と暮らすのは、
ただのストレスなの。
そんなの、女ならみんなそう思ってる。

その都度の適切な関係。
それは理想的な生活の軸となるものだ。
壁を一枚隔てたくらいが
ちょうどいいかもしれない。

一緒に食卓を囲んで、さようなら。

ああ
なんて素敵。
わたしの生活は
わたしだけのものだ !

きれいな部屋、
きれいなキッチン、
きれいなバスルーム、
そして適切な関係。


ご機嫌でいたいの。














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クリスマスにもらったチョコレートをかじりながら、
さまざまな角度でときめく今夜。


わたしの平熱は、とても高い。
人生のある時期から今日まで、
37℃を下回る日はない。
昔は35℃だったわたしの体。
2℃も温度をあげるような、
どんな変化がわたしにおとずれたのだろうか。

あなたの温度は、
いつだってとても低い。
心の中はあたたかいのに、
体は氷のようなの。
不思議だね。

きみは、
とても、熱い。
このわたしより。
そう、まるでストーブだ。
きみとわたしは、
毛布が一枚あれば
どんな極寒の冬でも乗り越えてゆけるよ。


ああ
きみの体温にどれだけあたためられても、
涙が出るほどの幸福など、そこにはない。
かわいた汗とときめきの残滓が、
この人生の瞬間を、花火のようにきらめかせるだけ。

幸福はいつだって、
冷え性なあなたがくれる可愛いチョコレートやキャンディの中だ。
洗濯物を干すとき、
ホームで電車を待っているとき、
脱いだコートをハンガーにかけるとき、
ふいに思い出して泣きたくなる。
そんなふうな愛しさだ。

もしくは、
真夜中に牛すじカレーをことこと煮込む、
わたしの感受性がすべてなのかもしれない。
感受性など、あてにはならないけど。
それにしても、
自分のためだけにしか料理をしない生活なんて、
どれほど味気ないだろうか。
料理のいちばん美味しいところを、
わたしはあなたにあげたい。
自分で食べるより、そのほうが幸せでしょ。

わたしは幸福と悦楽を
むしゃむしゃ食べて、
自由に生きてる。
美しくはないけど、
わたしもアルベルチーヌなの。
















ちょっと待ってね、体に聞いてみるから。

を、
今年は実践してゆこうと思う。
行きたい場所も、食べたいものも、
自分で決めるのだ。
決定を、面倒がらないようにしようと思う。

だってそういえば、
自分で何も決めない人ってめんどくさいよねえ。
わたしは去年まではそういう人だったのです。
反省はしないが、
改善はしてゆこうと思う。
えらいなぁわたしって。
と、自分で自分の頭をなでなで。


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あなたが買ってくれた栞には、
〝特別な存在〟
という、タイトルがついていた。
この栞を作った作家は、
何を思ってそんなタイトルをつけたんだろう。
わたしだったら
〝ひつじのおしり〟と名付けるけどな。


勢いあまって借りた6冊の図書。
文字のすきまのエロティシズムにおぼれながら、
この連休を満喫しよう。







甘い甘い甘い台詞を何度も反芻して、
胸の奥がくすぐったい。
わたしの倦怠を盗み見したのかと思うほど、
鮮やかな逆転劇なのです。
だからわたしは
またもや内側からはりつめて
透きとおってしまいそう。
きみも実感したはずだよ。
もうただではいられないはずだ。
幸福じゃないとは、言いきれないレベルで。


今日は読書日和で、
何冊も読んだけどやっぱりこれだ。

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ラストシーンがとても素晴らしかった。
個人は社会とつながっているけど、
やっぱりわたしはどこまでも個人でしかなく、
この世で起こるあらゆる出来事も、
個人的に悲しんだり喜んだりすることしかできない。
でも、卑怯に思えるそれだって、それでよいのだと思う。
何より、
物事を思う行為の中に、愛が存在することが大切なのだとわたしは思った。
わたしは多様性を愛したいし、
わたしと違う誰かから攻撃されたくないのだ。
すべての人類が、多様性を当たり前に愛せる世界になればいいな。
そんなことを思わせる壮大な小説で脱帽・脱力。


もっと自由に、
もっと人を愛して楽しく暮らしてゆこう。
今年も!