うつくしいこどく | 恋は二度目のアネモネ


書いて書いて書いて書いて
わたしを書いて。
皮膚を脱ぎ捨てたわたしを。
きみのとなりで、
眠れないわたしを書きとめてほしいの。
ああ。
妄想はいつも、
とても甘美だ。


あなたは探さないと思っていた。
行方知れずのわたしを。
きらきら、コール音と
電子の呼びかけ。
あなたはわたしを、探す。
わたしは、
静かで穏やかな怒りを撫でながら、
可愛いあなたを愛する。
だけどきっと、
わたしはもう動揺したりはしないだろう。
あなたはわたしが書いてあげる。
特別の愛おしさで。


今が何時だろうと、
わたしは夜だ。

あなたにもきみにもおまえにもだれにも、
そんな機微などわかるまい。
でもかまわない。
わたしのことは、理解しないで。
心や言葉を通わせるのは、
素晴らしく刺激的だし愉しいけれど、
どこか濁ってしまう。

とてもとても、
ひとりでありたいとき、
濾過したくなる。
ぜんぶ。
透明になるまで。