11月になりました。今年も残り二か月、過ぎ去ってみると一年はあっという間ですね。
先々週の週末のことになりますが、いつもの公園に出かけてM33とペルセウス座二重星団を撮影しました。このところ、ようやく週末に晴れることが増えてきました。春から夏の間は、南から湿った空気が入り続けていたため曇りや雨ばかりだったので、ここらで挽回したいものです。
公園には消灯の2時間前に入ったのですが、北極星の周囲を断続的に雲が通過して、ポーラー3による極軸合わせがなかなかできませんでした。どうやら極望のカメラが雲の反射光に反応して肝心の北極星を認識してくれないようでした。そんなこんなで撮影開始は23時頃になってしまいました。M33は子午線を超える前だったので、最初にペルセウス座二重星団を撮影しました。比較的密集した星団が二つ並んだ美しい星団です。最初に思い切ってISO400、8分露出で撮ってみたのですが、南北方向に星が伸びていました。出来るだけ低感度で撮影したいのですが、やはり赤経だけの一軸ガイドでは難しいようです。
撮影日:2023年10月13日(金)~14日(土)
時刻:23:30~0:50
カメラ:Canon EosKissX5(HKIR改造機)
鏡筒:タカハシFS-60CB
補正レンズ:FC/FSマルチフラットナー1.04×
焦点距離:370mm(口径比f/6.2)
架台:タカハシV-1
モータードライブ:K-ASTEC AMD-1Z
オートガイド:SS-OneオールインワンガイダーV2(一軸ガイド)
フィルター:サイトロンCBPフィルター
ISO800、露出4分×20枚(うち、20枚で合成)総露出時間1時間20分
ダーク:4分×20枚
フラット:スカイフラット4秒×50枚(Ev+0~+2)
ステライメージ9によるコンポジット・画像処理
続いて、M33に取り掛かりました。
M33は以前撮ったことがあるのですが、露出時間が足りなかったせいか、うまくいきませんでした。アンドロメダくらい大きく見える銀河ですが、アンドロメダに比べかなり淡いので難しいです。コンポジットして銀河をあぶり出しましたが、光害のかぶりも強調されてしまい、あまり良い仕上がりにはなりませんでした。星マスク、星雲マスクといった方法で星だけ、星雲だけを強調できる方法があるそうなので、今度試してみます。
撮影日:2023年10月14日(土)
時刻:1:00~4:30
カメラ:Canon EosKissX5(HKIR改造機)
鏡筒:タカハシFS-60CB
補正レンズ:FC/FSマルチフラットナー1.04×
焦点距離:370mm(口径比f/6.2)
架台:タカハシV-1
モータードライブ:K-ASTEC AMD-1Z
オートガイド:SS-OneオールインワンガイダーV2(一軸ガイド)
フィルター:サイトロンCBPフィルター
ISO800、露出4分×48枚(うち、45枚で合成)総露出時間3時間
ダーク:4分×45枚
フラット:スカイフラット4秒×50枚(Ev+0~+2)
ステライメージ9によるコンポジット・画像処理
今年の冬は暖冬だそうですが、この日の夜は冷え込んで温度計は5℃を指していました。ちょうど冷蔵庫の温度と同じくらいなので、ダークの撮影は、冷蔵庫の中で撮りました。
そして、寒くなると夜食も暖かいものを食べたくなりますね。といってもカップラーメンとコンビニのおにぎりだけの簡単なものです。右側のバスタオルがかかったものは機材のバッグです。タオルは結露対策です。合成皮革なので、すぐに夜露でびしょびしょになるのでこうしています。
夜明け前です。東の空からは金星が昇ってきて、西の空へは木星が沈んでいきました。