ペット合同慰霊祭


9月16日土曜日、ペット合同慰霊祭に参加してきました。


参列者を代表してご挨拶させていただきました。


島根鳥取両県で、ペット葬祭事業を展開する流通さん(倉吉市巌城)が、2001年から毎年実施されております。


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ここ1年で、猫じゃらしからは、ブランちゃんとマルコちゃんがペット火葬でお世話になりました。


猫じゃらしでは、保護した時から、猫白血病に感染している猫を保護することがあり、完全隔離して飼育しています。


猫白血病ウィルスキャリアとなると、寿命は健康な猫が20年と言われてますが、キャリアになった猫は5年以内に発症して亡くなると言われています。


ブランちゃんもまる子ちゃんも猫白血病キャリアでした。猫じゃらしに来てから、しばらくは猫白血仲間と元気に楽しく暮らして、2〜3年で発症してしまい、亡くなりました。 


ブランのこと


ブランは、多頭飼育崩壊の現場より、引き取った猫です。


多頭飼育崩壊現場は、猫を救出するのが難しいです。


よくあるのは、本人が所有権を譲らないということもあるそうですが…(アニマルホーダー)


ブランの現場は、そんなことではなく、60歳の独居男性が急逝してしまい、家の中には6匹、家の外には10匹以上の猫がウロウロしていました。


猫じゃらしが関わった多頭飼育崩壊関連の記事



このような現場では、行政も手をつけれないのが現実です。だって頭数も考えてください、保健所や動物愛護センターに収容できるキャパを超えてしまう頭数になるのです。


キャパを超えたら、安楽殺処分するしかなく、『殺処分ゼロ』が実現できなくなってしまうのです。だから保健所は引き取れないのです。


猫じゃらしとしてできることは、すべての猫を不妊去勢手術する事でした。外の猫は耳カットして、外にリターン。家の中の猫は、手術をして、fiv(猫エイズ)とfelv(猫白血病)の血液検査です。その上で、対処方法を考えようと思ってましたが、家の中の猫全てが猫白血病陽性でした。これで、保健所への引き取りは完全に拒否されてしまいましたショボーン


鳥取市保健所は、残った猫のお世話は親族に責任が移るのだという事で、鳥取市在住の親族の方がお世話に通うことになりました。


そもそも、動物愛護法で、飼い主には“終生飼養の義務”があるのです。ですから、猫というモノを引き継ぐのも親戚とか親族ということになります。


ですから、親戚の方は、電気もマブも通ってない家に、猫のお世話に半年ぐらいずっと通われました。挙句、体調を崩してしまわれ、猫じゃらしに保護を依頼されてきました。


猫じゃらしは、その家の中にいた猫6匹全てを引き取らせていただきました。できるだけ、元気なうちは楽しく健康に過ごせるようにと。 少しでも具合が悪くなれば病院へ通い、的確に処置しながらお世話しております。


合同慰霊祭では、強く訴えさせていただきました。


ご親戚やお知り合いやご近所に、猫がウロウロしているとか、不妊去勢してないとか、情報をキャッチしたらすぐに、行政や猫じゃらしに相談してください!と。


猫ば一年に2〜3階出産。その度に、4〜6匹産まれる。としたら…1年に8〜18匹増えるのだという事を知ってほしい。最初の1匹を手術すればお金もそんなにかからないのに…


みなさん、増えてから連絡して来られるから…💦


とにかく、多頭飼育で、医療も受けてないような猫は、保健所は引き取ってくれない!適正飼養されていていたということが第一の条件となります!


その上で、残された家族・親族が譲渡先を探す努力、つまり、ネットに載せる、新聞広告を出すなどの努力を重ねた(1ヶ月ぐらいが目安らしい)という実態があれば、引き取りされるかもしれない。


周りの方が、その多頭飼育を放置してはいけないのです。何かあれば、家族や親戚は責任を被ることになるという事を、知っておいていただきたい。


行政は簡単には引き取りません!


肝に銘じてください!



多頭飼育崩壊はあちこちで起きている




話は元に戻りまして、猫の多頭飼育崩壊問題が日本全国あちこちで起きているのです。高齢化社会となり、高齢者が猫を飼っていて、そのまま施設に入らざるをえなくなったとか入院してしまったとか、亡くなってしまったとか…


私たちのところへの相談では、訪問看護の支援員さんが、仕事ではなくて、猫がかわいそうだからと、餌をあげ、猫トイレの掃除に毎日通っておられるケースもあります。


親戚の方が、室内の猫を外に出してしまうというのは、動愛法に触れ、犯罪に相当します!

以下、書いておきますので、きちんと知っておいてください!




動物愛護法44条


第四十四条 愛護動物をみだりに殺し、又は傷つけた者は、五年以下の懲役又は五百万円以下の罰金に処する。
 愛護動物に対し、みだりに、その身体に外傷が生ずるおそれのある暴行を加え、又はそのおそれのある行為をさせること、みだりに、給餌若しくは給水をやめ、酷使し、その健康及び安全を保持することが困難な場所に拘束し、又は飼養密度が著しく適正を欠いた状態で愛護動物を飼養し若しくは保管することにより衰弱させること、自己の飼養し、又は保管する愛護動物であつて疾病にかかり、又は負傷したものの適切な保護を行わないこと、排せつ物の堆積した施設又は他の愛護動物の死体が放置された施設であつて自己の管理するものにおいて飼養し、又は保管することその他の虐待を行つた者は、一年以下の懲役又は百万円以下の罰金に処する。
 愛護動物を遺棄した者は、一年以下の懲役又は百万円以下の罰金に処する。
 前三項において「愛護動物」とは、次の各号に掲げる動物をいう。
 牛、馬、豚、めん羊、山羊、犬、猫、いえうさぎ、鶏、いえばと及びあひる
 前号に掲げるものを除くほか、人が占有している動物で哺乳類、鳥類又は虫類に属するもの


 愛護動物を遺棄した者は、一年以下の懲役又は百万円以下の罰金に処する。



猫は愛護動物なのです!



残された猫問題は深刻なのです。


多頭飼育崩している当の本人は、“崩壊”だなんて思ってない。前述の現場は、亡くなられた後、積み重なった布団やゴミの中から、ミイラ化した遺体が3体出てきたそうです。


糞尿が山積された部屋。これはもはや、虐待の域。でも、本人は、猫を愛して、猫に餌をあげて、お世話をしてるつもりなんです。


“崩壊”に気づいてあげるのは周りの人しかいないのです。


どうか、自分の身に、残されたペットの責任問題が降りかかってくる前に、ご親戚お知り合いご近所の犬や猫のことを気にかけてください。


ウロウロして頭数が多いのでは?とか…












不妊去勢してるの?という確認!大事です‼️


この世の不幸を減らしたい!


不幸な猫を減らしたい!


思うことはこのことばかり!


一緒に解決していきましょう!よろしくお願いします。






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