昨日に引き続きです。


この子たちのノミだらけだったことを思い出すだけで、涙と嗚咽で記事を書く手が止まってしまう私です。


もし、私たちが引き取らなかったら、全員が拷問の末に亡くなるという事態になっていたと思います。(大げさな表現ですが、猫にとってはノミに咬ませる拷問だったと思います。)


傷病の猫を引き取るはずの保健所(私の今までの解釈です)は、1週間持たないほど衰弱しているという私たちの訴えで現地を見に行かれて、「猫は太っていて、健康で元気がある。」と判断し、ノミから、猫を救うこともなく…です。


結果として、1頭たりともT市保健所は収容して下さらなかった…


猫じゃらしで迅速に協議し、収容場所を決めて、猫じゃらしが全ての猫6匹を引き取ったのです!


猫は愛護動物ですよね?愛護動物が、衰弱してあと1週間も持たないと、こちらは訴えたのにですよ!


猫を飼って、最期まで看取った経験のある猫じゃらし協力員が、猫の状況を伝えてくれたのですから、死期が迫っているという判断は、正しかったのです。こちらの判断には自信がありました。





多頭飼育崩壊現場のその後




6月15日、室内で1匹死亡していた猫ちゃんに私たちは名前をつけました。最初の犠牲猫はキジトラ模様のノブナガくんでした。


私たちはどの子にも名前をつけるようにしています。


1頭1頭を名前でちゃんと呼んであげたいのです。


その子の個性と名前とが一致して、猫じゃらしが一時的な仮の宿だとしても、愛情いっぱいかけて、幸せな暮らしをさせてあげたいと願ってます。


一晩だけの保護で翌朝亡くなった猫もありますが、やっぱりその子が名無しで誰からも愛されずに亡くなったって事にしたくない。


亡くなった後も、名前で呼んで思い出して供養してあげたい…よくがんばったねと、生きていたことを思い出してあげたい。いつもそう思っています。





T市のOサン宅から救出したのに、2匹目フジちゃんも助からず、犠牲になり…





↑苦しかったね、フジちゃん、ごめんね。



↑激しい衰弱、食欲無しのヤスくん


F副代表が全員にいい名前をつけてくれました。


シャム…あず

黒猫…うに

キジトラ(シャムと一緒のケージ、オス)…ブラン

パステル三毛?(入ってすぐのケージ、多分メス)…ねね


亡くなったキジトラ…ノブナガ






↑あずちゃん。ノミに刺されて皮膚表面の出血の跡、おわかりになりますか?



↑ブランくん。この子も、皮膚が出血や炎症で酷い状態。ペットシーツはすぐに汚れます。




↑ねねちゃん



↑うにちゃん


上記写真は、T市からこちらに移送した頃の写真です。


みんな、地獄から生還できたって顔つきです。


何度も書いてしまいますが、T市保健所の方が「太っていて、健康そうだった。」って、どこが?と言いたくなります。


みんな痩せてガリガリですよ‼️





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F副代表のご友人関係の方が、快く助け舟を出してくださり、このような素晴らしい古民家で療養させてもらいました。


急を要する事態に、サッと貸し出してくださったその真心に深く感謝申し上げます。





今、移送から5ヶ月経ちました。


みんな、少しずつ元気になりました(=^x^=)


倉吉市の郊外であるというところが、通うのが大変でしたが、お水も出るし、電気もきてるし、お世話の苦労は、隣の市まで通うよりもキチンと管理してあげられたと思ってます。


元の家で、地獄のように悲惨な状況だったことを書くのに、絵文字を使う気分になれなくて…


淡々と書いてしまいますが、古民家に1日おきに通ってくれたEさんとF副代表、本当に本当にありがとうございます。他にもお手伝いに行ってくださった方に、お礼を申し上げます。ありがとうございました。


救出や移送に関わってくださったすべての人に感謝しています。


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前の記事で、一つ一つの歯車がおかしくなったと書きましたが…


まずは、猫を飼う方は、不妊去勢手術をしてください!増やして、残して、居なくならないでください!


親戚が猫のお世話をしに行くように!と保健所は言われます。これは、どこの保健所も同じです。健康で動ける親戚の方が、猫の全責任を負わされるということになりますので、猫を飼ってるご本人は、肝に銘じてください!


猫を飼っているとか、外の猫に餌をあげている方が、手術を遂行するために、様々な支援があります。増える前に、行政に相談しましょうね!


また、猫を増やしてしまう方の支援体制も充実させてほしい!多いのが、高齢者、経済困窮者、精神障害者です。世の中には、心が優しい方、猫を擬人化して可哀相だと思ってしまう人、動物を見ると餌をあげたくなってしまう人、たくさんおられますが、みんなで助け合えば、どうにかなると思います。


でも、それは、猫を残して亡くならない事と、猫を残して施設などに入らないことが前提です。


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あと、猫を飼っていた人が亡くなられても、保健所が引き取らないとなると、個人で協力し合うグループを作った私たちしか、収容先は無いのでしょうか?


動物愛護の有名人とか、マスコミとか、みなさんが「鳥取県はアミティエ があるからいいね!」とおっしゃってます。はい、確かにいいですヨ!


ただ、猫白血病ウイルスキャリアは受け入れておられません。それが事実です。(私が現段階で把握してる限りですが)


場所もない、お金もない…助成金もないそんな私たちが、悲惨な現場の受け皿にならなきゃならないなんて、どう思われますか?私たちは普通の一般家庭です。普通の民家に住んでます。そして保護猫をたくさん抱えております。猫白血キャリアの猫を、現地へ戻すわけにもいかず、一部屋場所を開けて、隔離収容したりしてますが、もう、キツイです。


だから、アミティエ さんが公的な鳥取県の動物愛護センターとして、猫白血病キャリアの子たちを収容できるようになると嬉しいです。アミティエ さんのような信頼できる施設からなら、キャリアの猫ちゃんを譲り受けたいという方が、出てくると思うのです。(すみません。私の個人的な勝手な考えです。)


また、高度な医療技術をお持ちですから、発症した時の対応が、安心です。私たちは、かかりつけの動物病院で、ほんの少しのできるだけのケアしかできません。それが限界です。




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また、よその県は、県の動物愛護センターで、野良猫の不妊去勢手術をしておられるところが多数あるそうです。鳥取県の動物愛護センター(アミティエ )は、そのような取り組みをまだしておられません(現段階で私が知っている限りでは)。今後してくださるといいのですが…


毎日毎日、野良猫の捕獲、病院搬送をしてて思うのは、1番の急務は野良猫の不妊去勢手術なんだと実感しています。


鳥取県中部には、野良猫の予約なしの受け入れ可能な病院は、ほぼ1ヶ所です。


野良猫問題は、不妊去勢手術をどんどんやるしか解決に近づかないと思いますので、期待しています!