映画レビュー「道」 フェデリコ・フェリーニ監督 | ネコのひとり言
イメージ 12010年バンクーバーオリンピックフィギュアスケート男子シングルで、高橋大輔選手が使用していた曲が「道」の映画音楽です。
作曲は「太陽がいっぱい」でも有名なニーノ・ロータ。
 
高橋選手が音楽とともに演じる最初の振り付けは、この映画の主人公が居酒屋から酔っぱらいながら出てくるシーンの再現です。
 
一体どんな映画なんだろう?とず~っと興味を持っていたところ、たまたま伊勢崎MOVIXの「第三回午前十時の映画祭」で、1/5から1/11まで上映されていたので行ってきました。
 
1954年の作品で、1956年にアカデミー外国映画賞を受賞している堂々たる名画です。
さすが、というべきなのかモノクロで名画っぽい作りになっていました。
 
貧しい暮らしゆえに旅芸人ザンバーノに身売りされた娘ジェルソミーナとザンバーノの、放浪しながら芸を披露し日銭を稼ぐ様子を描いたストーリー。
 
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最初はつかず離れずの関係だったのが、次第に娘はザンバーノに恋心を持つようになりましたが彼にはその気がなく、最後は病気になった娘を置き去りにして逃げ出します。
しかし、娘への思いは残っていて、彼女の悲しい死を聞くにおよび苦悩するシーンでFin。
 
一体テーマは何だったのでしょう?
理解するにはちょっとむずかしい映画です。
 
中程で娘が小さな石を大切に持っているシーンが出てきますが、このときサーカス団のある団員が「小さな石ころにもそれぞれ意味がある」と言った言葉が、この映画のテーマだったのでしょうか?
このことが分からないザンバーノは永遠にもがき苦しむのでしょうか・・・?
 
人が目指す人生の道とは、何なのだ・・。
 
この映画を見終わった後で高橋選手の演技を見ると、また違って見えます。