ばらばらになった家族の心がある日ある夜の出来事をさかいに、一つにまとまっていく様子を描いています。
面白いけどむずかしい映画ですね。
このエピソードはどういう意味があるんだろう？とか、あのシーンはどういう意図があるのだろう？など色んなことを考えながら観ていたので、ちょっと疲れました・・
リストラされたことを家族に黙って就活中の父親（香川照之）、ピアノを習いたいけど父親に反対され黙ってピアノ熟に通っている次男、アメリカの軍隊に入り世界平和に貢献すると家を出たマイペースの長男、そんな家族の思いを一人で受け止め悶々と日々を送る母親（小泉今日子）。
長男がアメリカに発つ別れ際に「お母さん離婚すれば」と聞いたとき、
キョンキョンが言った「えーッ！」がとても可笑しかったです。軽く「えっ？」と言ったのではなく、ふだん全然考えもしないことを突然聞かれたときに言う「え－ッ！」でした。うまい！！。キョンキョンの演技は淡々としていて、時々”天然”を出すところが最高にいい。
可愛い人だと思います。
香川照之さんのリストラされたサラリーマン役ははまっています。
また、子どもをしかるシーンは「剣岳・点の記」でもそうでしたが、我が子を本当にしかる時みたいで迫真の演技でした。実にうまい！！
ある日目が覚めたらこれまでの生活がリセットされて、新しい別の生活がスタートできれば・・と思っている方におすすめの映画です。★３
