パムさんとのお別れ | クレイアートでつくる猫 nekonoのブログ

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ネコをテーマにした結婚式のウェルカムドールやリングピローに♪誕生日、父の日や母の日などのプレゼントに。大切な猫さんとの思い出のメモリアル作品も製作。猫ちゃんをモデルにオーダーメイドでお作りしています。

今日は6月にお空へ旅立った、パム婆さんの49日でした。

49日まではこの世にとどまって、ひょっこり会いに来てくれるという話も聞きました。

会いに来てくれるかなあと待っていましたが、私にも両親の元にも会いに来ることはなかったようです。

それだけ、ひとつの悔いも残さずに旅立ったのかなあと思っております。

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パムさんが私のもとへ来たのは、私が中学2年生のときでした。

今の私からは想像もつかないのですが、当時は絵ばっかり描いている大人しいというか暗い子供で、

いつも友達もおらずにちんやりと独りぼっちで暮らしていました。


そんな私の元へやって来てくれたのが、パムさんでした。


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私にとっては初めての猫、パムさんにとっては初めての家族。

お互いどう接していいかわからずに、やたらもじもじしていたのを覚えています。

パムさんと私はいつも一緒におり、いつも二人でノミに食われまくっていました。


しかし、だんだんと私の状況が変わり、部活やバイトやその他いろいろな事情があり

パムさんと過ごす時間が減って行きました。

そのうち、パムさんは姉の部屋で過ごすことが多くなりました。



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大人になった私は、家を出てちゃーくんと暮らすようになりました。

本当はいつの日にも、パムさんと暮らしたいと思わない日はありませんでした。

しかしパムさんは姉や両親に懐いており、そして実家の家や自然豊かな森を愛していました。

まるで“生みの親”のような心境で、パムさんの幸せを遠くから祈っていました。




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晩年のパムさんは、定年退職した父のひざに乗って、いつもニヤリと笑っていました。

だんだんと骨と皮になっていくパムさんを見るたび、一緒に暮らしたいという思いはつのりました。

でも、パムさんは私のいない生活の中で幸せに暮らしていることを知っていたので、

やはり遠くで見守ることにしました。



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亡くなる1か月前のパムさん。

得意げに屋根を散歩する姿を見せてくれました。



亡くなる1週間前、ついに倒れてしまったパムさんを見舞った私は大泣きしながら

『本当はパムと一緒に暮らしたかったんだよ。パムを捨てたんじゃないんだよ』といいました。

パムさんは、ヨタヨタと立ち上がり、そっと私の膝に乗ってくれました。

そして、ニヤリっと笑ってゴロゴロと喉を鳴らしました。

『わかってるよ』 と言っているような気がしました。




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そしてパムさんは、苦しむこともなく、眠りながらお空へ旅立ちました。

パムさんが亡くなってからの3日間、昼も夜も泣きました。

どうしてあのとき、自分の人生を選ばずに、パムさんと一緒にいることを選ばなかったのだろう。

寂しい思いをさせてしまった。

そんな後悔がぐるぐると回り、この悲しみは永遠に終わりがないように思いました。



3日後、パムさんは荼毘にふされました。

葬儀場の人が、パムさんの骨を見せて『こんなにしっかり骨が残ることは珍しいのですよ』と言いました。

そして、『これが喉仏です。仏様の形をしているでしょう』

そういって、喉仏を見せてくれました。

パムさんの小さい喉仏。一心に手を合わせている、仏様の姿をしていました。

ああ、パムさんは仏様になったんだ。

そう思ったとき、悲しみは空へ飛んで行きました。



今日、パムさんは49日をむかえ、その魂は虹の橋へと旅立ちました。

パムさんが虹の橋で待っているのは、きっと両親か姉なのだと思います。

だから、私は今日がパムさんとの今生の別れです。



離れていても、いつまでも私のかわいい娘。

今も耳を澄ませば、パムさんの鈴のような鳴き声が聞こえてくるようです。

パムさん、ありがとう。




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