生きる | 教育・受験のミカタ

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NEホールディングス(栄光学園・西塾・進学塾サンライズ・名古屋個別指導学院・コンパス)社長ブログ

命について考えさせられる出来事が続いています。

 

昔、国語の授業で解説したこともある、谷川俊太郎氏の「生きる」という詩を読み返してみました。

 

生きる 谷川俊太郎
 

生きているということ
いま生きているということ
それはのどがかわくということ
木もれ陽がまぶしいということ
ふっと或るメロディを思い出すということ
くしゃみすること
あなたと手をつなぐこと

 

生きているということ
いま生きているということ
それはミニスカート
それはプラネタリウム
それはヨハン・シュトラウス
それはピカソ
それはアルプス
すべての美しいものに出会うということ
そして
かくされた悪を注意深くこばむこと

 

生きているということ
いま生きているということ
泣けるということ
笑えるということ
怒れるということ
自由ということ

 

生きているということ
いま生きているということ
いま遠くで犬が吠えるということ
いま地球が廻っているということ
いまどこかで産声があがるということ
いまどこかで兵士が傷つくということ
いまぶらんこがゆれているということ
いまいまが過ぎてゆくこと

 

生きているということ
いま生きているということ
鳥ははばたくということ
海はとどろくということ
かたつむりははうということ
人は愛するということ
あなたの手のぬくみ
いのちということ

 

私自身も最近になって、当たり前のことがなんて幸せなのか、有難いのかを身をもって知る機会があって、何気ない一瞬、一日がなんと尊いのかと心から思えるようになりました。

 

谷川氏の世界観が好きで、「生きる」や「朝のリレー」などは何度も読みましたが、十年前と今とでは同じ詩を読んでも、その感じ方は違っているように思います。

 

いのちの大切さ

 

生きるということ

 

しっかり考えたいと思います。