明日は大学入学共通テスト。
受験生の健闘を祈ります。
さて、今回は中学校教科書の理科・社会・その他編
前回の記事
理科
各学年の変更内容は
中1
・顕微鏡(扱わない教科書あり)
・大気圧(→中2)
・水圧・浮力(→中3)
・2力のつり合い(←中3)
・根・茎・葉のつくり(→中2)
・動物の体の共通点・相違点(←中2)
・生物の特徴と分類の仕方(新規)
中2
・電気による発熱(←小6)
・大気圧(←中1)
・根・茎・葉のつくり(←中1)
・動物の体の共通点・相違点(→中1)
・生物の種類の多様性と進化(→中3)
中3
・水圧・浮力(←中1)
・2力のつり合い(→中1)
・生物の種類の多様性と進化(←中2)
など
理科は、学習内容の学年間移動や用語の追加・削除など細かい変更点があります。
他には、難易度が高い「ダニエル電池」が中3化学で追加になるなど定期テストも要注意
社会
高校の「歴史」では、今まで「日本史」「世界史」と分かれて学習してきましたが,新学習指導要領では日本と世界の歴史をより関連させて学習するために「歴史総合」と科目が変更され必修科目となります。
この変更に伴い、中学校では歴史(特に日本の歴史に関連する世界史の内容)が増強されています。
歴史を充実させるために、配当時間は以下のように変更されます。
●地理→115単位時間 5時間減
*「時差」が中1へ(復活)
*学習する内容は全体として減少
●歴史→135単位時間 5時間増
*モンゴル帝国がなぜ広大なユーラシア大陸を支配し元寇を起こすことになったのか(=元寇をユーラシアの変化の中でとらえる)、ムスリム商人の活躍が後の大航海時代に影響することなどが追加。また、近現代の日本の領域についての学習や、現在の政治制度に関連する内容を詳しく学習します。
●公民→100単位時間(±0)
*AI(人工知能)、IoT(Internet of Things)、ビッグデータ、SNS、フィンテック、クラウドファンディング、仮想通貨など、時代を反映する現代用語も新しく登場します。
教科内容ではありませんが、新時代の教科書だと実感させられる次のような仕掛けもあります。
教科書にQRコード
(図は好学出版さま ウィズティより)
中学校の新しい教科書は今春4月デビュー。
どうか、その頃には子供たちが落ち着いた環境で勉強できていますように