これが出た!入試頻出の小説 | 教育・受験のミカタ

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読書の秋ですもみじ

子供に読ませるにはどんな本がいい?と質問されることがありますが、小学生であれば中学入試、中学生であれば高校入試で頻繁に出題される作品はお薦めです。

 

入試で出題される作品って、主人公が同年代の小学生や中学生ということが多いので、身近に感じられ入り込みやすいと思います。入試では、言葉や行動、情景描写などから心情を読み解くわけですが、出題傾向は横に置いといて(笑)、作品に入り込み疑似体験をすることで、人の気持ちを推し量れるようになれるのも、読書の魅力の一つではないでしょうか。

 

今回は中学入試や高校入試で最近頻出の作家や小説をご紹介します。

(データは中学受験は西塾、高校受験は進学塾サンライズ、名古屋個別指導学院の指導資料などから抜粋。作家敬省略)

 

◎朝比奈 あすか(あさひな あすか)

まずは朝比奈さんの作品。昨年、開成で出題された「君たちは今が世界」は、小学6年生のクラスが舞台。洗剤混入事件からイジメや学級崩壊など、比較的偏差値が高い学校が出題しがちなリアルな内容。早稲田実業で出題された「人間タワー」も読んでおきたい作品の一つです。

 

 

 

 

◎辻村 深月(つじむら みづき)

同じ学校に通う真面目な姉を鬱陶しく思う妹。趣味で反発し合う姉と小学生の弟。うまく息子と話せないお父さん。この家族が引き起こすできごとを描いた「家族シアター」は、この数年の超頻出作品。直木賞作家である辻村さん、他にもたくさんの頻出作品があり、今、一番旬な作家さんかも。まだ辻村さんの作品を読んだことがない人はこの機会に是非、さまざまな作品にも触れてみて下さい!

 

 

 

 

◎宮下 奈都(みやした なつ)

鉄板頻出作家の一人、宮下さんの作品は今後も多くの学校で出題されるでしょう。昨年は麻布や武蔵といった難関校で「つぼみ」から出題されました。有名な音楽家を母に持ち、音大受験に失敗した主人公の心情を描いた「よろこびの歌」も注目作品です。

 

 

 

 ◎森 絵都(もり えと)

多くの学校で出題されてきた「クラスメイツ」。1年A組24名の一人ひとりのストーリーで前期が12章、後期が12章という作りになっています。小説版の金八先生のような構成ですね(笑)

短編集「アーモンド入りチョコレートのワルツ」に収められている3作品はともに中学生女子が主人公で、受験生と同年代ということもあり、これも中・高入試で幅広く出題されています。

 

 

 

  

森絵都さんといえば、みかづきは外せません。この作品、昭和から平成の時代にかけての激動の塾業界を描いています。社員にも読んでほしい(笑)入試問題でも結構使われてます。

 

 

◎朝倉 かすみ(あさくら かすみ)

昨年、慶應義塾、筑波大附属駒場で出題されたのがぼくは朝日。舞台は、カラーテレビが普及し始めた頃の北海道小樽市で、ある家族の日常が描かれているという作品。主人公は小学4年生の男の子「朝日」くんです。

 

 

◎重松 清(しげまつ きよし)
誰もが知っている重松さん。長く入試で使われ続けてきただけあって、子供を主人公にした作品はどれを読んでも面白い!と子供たちも感じるのでは。「小学五年生」という作品は17編の短編集で重松作品の入門編として最適です。重松作品は今も多くの学校で毎年入試で使用されています。

 

 

◎あさのあつこ
あさのあつこさんも、長く作品が出題され続けてきた鉄板作家。子供たちを主人公に、葛藤や衝突などを通じて成長を描く青春ドラマは今も多くの人の支持を集めます。有名な「バッテリー」も読書には良いですし、「晩夏のプレイボール」か「あかね色の風」といった作品も、いまだに入試ではよく出題されます。

 

 

 


◎江國 香織(えくに かおり)

短編集「つめたいよるに」は入門編としてお薦め。 その中に収録の「デューク」は過去にセンター試験で使われたのですが、当時、「涙で問題が解けない」(👈ネタです笑)と言われたほどの名作で、小・中学生が読んでも感動すろのでは。中学国語の教科書(中3)にも採用されていました。

 

 

 

◎角田 光代(かくた みつよ)

小学5年生の女子を主人公にした「キッドナップ・ツアー」は、しっかりとした読みごたえがあって、簡単な文章とは言えませんが小学生でも挑戦したい作品です。「さがしもの」という短編集の中の「ミツザワ書店」も頻出なので、読むことで力がつくと思います。短編集「Presents」に収められている「ランドセル」は過去に灘中学で出題されました。

 

 

 

 

 

◎川上 弘美(かわかみ ひろみ)

短編集「ハヅキさんのこと」はとても短い作品の収録なので比較的読みやすいかと思います。ラ・サール(高校)や東大寺(中学)など超難関校で出題されたこともあります。作問者が、作品を通して受験生の考えをはかりたいというスイッチを押させる何かが文章中にあるのでしょう(笑)東大寺で出題された「水カマキリ」は野球選手になった主人公の心情を描いた作品なので、(簡単な文章ではないですが)、野球好きだが読書好きでない人は挑戦してみてはいかがでしょうか。

 

 

 

◎小川 糸(おがわ いと)

最近、よく入試問題で見かけるようになった小川糸さんの「ツバキ文具店」。その続編が「キラキラ共和国」。小川さんは、料理や紀行のエッセイなどでもファンが多いと聞きます。文章の描写が丁寧で美しいといわれる小川さんの作品を読むことで、読書が好きになる人はきっといると思います。

 

  

 

今回はここまで。

 

西塾では、学校ごと、年度ごとに出題作品、出題の特徴や傾向、レベルなどを細かくまとめ、他の教科の分析も含めた資料として作成して保護者会でご説明、配布をさせて頂いています。

 

読書の秋もみじ

ゆっくりと本を読む時間が、少しでも取れるといいですね音譜

 

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