コロナ禍で、今年は「名古屋大学」に地元の優秀な受験生が集中するのではと言われています。以前までなら関東や関西の超難関大学を志望したであろう実力ある愛知県内の高校生たちが、県外へ進学するのを敬遠し、地元名大を志願するのではというわけです。
県内の小学校、中学校、高校では、先生方のご尽力もあって対面授業が再開されていますが、多くの大学では、様々な要因で未だ対面授業完全再開の打開策が見えず、このまま1年が過ぎようとしている状況も、地元志向へ傾く大きな理由なのかもしれません。例えば、もし東京の大学に受かっても、毎日毎日名古屋の自宅でオンライン授業というのでは、わざわざ東京の大学なんて受けたくないという判断をする高校生がいても不思議ではありません。このあたりは大学側の対応が重要かと思います。
さて、そんな注目の名古屋大学の2020年高校別合格者数を確認してみます
エヌイーホールディングス発行の受験情報誌「栄光ＲＯＡＤ」より3名以上合格者のあった高校のみ抜粋。各高校ＨＰ、学校案内、サンデー毎日増刊大学入試全記録より2020年7月下旬迄の判明分反映。過年度生合格含む。医学科合格者数はinter-eduさま資料も引用。
トップ１０
◎は私立、無印は公立高校
一宮95名
岡崎87名
明和72名
向陽65名
刈谷56名
◎東海55名
時習館45名
半田44名
旭丘41名
豊田西38名
名古屋地区の公立2強、旭丘と明和。地元志向がもともと強い明和。2021年は上位の勢力図が変わる可能性もあります。
トップ２０
菊里36名
瑞陵30名
一宮西30名
◎南山（女子）28名
◎滝25名
江南24名
西春16名
◎名古屋16名
◎南山（男子）15名
五条14名
3名以上合格
旭野13名
千種12名
春日井12名
桜台10名
名東10名
◎愛知淑徳10名
昭和7名
名古屋南7名
横須賀7名
◎愛知7名
◎愛知啓成6名
豊田北5名
◎海陽5名
一宮興道4名
一宮南4名
小牧南4名
◎中部大春日丘4名
天白3名
豊田南3名
◎名城大附属3名
旭丘、東海、滝などの生徒の名大受験が増えると、このあたりの高校生が玉突きではじかれる可能性があります。では、どうしても名大へ行きたい人はどうする？逆風は向きを変えれば追い風です。やばいぞという危機感をバネにして、この秋から冬の受験勉強を悔いのないようにやりきることです。知識事項をとにかく完璧に覚え、英語も数学も物理も化学もやれることはとにかく山ほどありますよ
続いて名大医学部医学科の合格者数
◎東海28名
旭丘7名
岡崎6名
◎南山（女子）6名
一宮5名
◎滝4名
菊里2名
明和1名
◎名古屋1名
やはり東海が強いですね。
東海は2020年も国公立大医学科合格者数は94名で全国1位でした。ちなみに国公立大医学科34名合格の滝が愛知県では2位（全国では26位）でした。
受験生の皆さんは、夏休みに頑張った疲れが出やすい時期ですが、ここで失速することなく、新しい「大学入学共通テスト」への準備を確実に進め、模擬試験などで自分の強み、弱みを把握し、共通テストの傾向にも十分に慣れ、熱き心で粛々と勉強を進めていきましょう
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