巡見道サイクリング!「丹生川~大貝戸編」その3 | 南野クラフト建築設計室 きまぐれ日記2

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「巡見街道」サイクリングは「妙福寺」から長い坂を上がり、ようやく三岐鉄道東藤原駅に到着です。

●三岐鉄道東藤原駅:いなべ市藤原町東禅寺
1931(昭和6)年の三岐鉄道開業時からある駅で、太平洋セメント藤原工場から出荷されるセメント貨物列車が発着駅してます。
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ということで、駅舎内には三岐鉄道で活躍の太平洋セメント貨車の解説パネルがあります。
ちなみに、こちらは三岐鉄道さんからお願いされて、私が解説製作しています。
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そして、東藤原駅前には太平洋セメント藤原工場で活躍したセメント貨車が保存展示されています。

●小野田セメントホキ5700形25767号
40トン積みセメントホッパ車で、1970(昭和45)年に製造され2004(平成16)年までセメント輸送で活躍しました。
そして、先日「国立科学博物館」の未来技術遺産に登録されました!
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ところで「巡見街道」は東藤原駅前の踏切より80mほど北にあるのですが、
太平洋セメント藤原工場の引込線があって、街道は分断されてしまってます。
丁度、画像で貨車が留置されているあたりが街道だったようです。
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とりあえず、駅前の踏切を渡って線路の西側へまわってみます。
この道路は太平洋セメント藤原工場正門へと続きます。
そして、横断歩道を左向きの坂道が「巡見街道」です。
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坂道を上から見てみました。
貨車が留置されているあたりが街道だったようです。
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坂道の途中、最初の道を南へ上がっていくと墓地があって一角に「地蔵堂」があります。

●地蔵堂:いなべ市藤原町東禅寺
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「地蔵堂」から250mほど南へ進むと「御厨神社」です。

●東禅寺御厨神社:いなべ市藤原町東禅寺
神社の名前にある「東禅寺」は、昔この地にあった大寺院で、戦国時代の兵火で廃寺となったそうで、
寺名が地区名として残っているようです。
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そして「御厨神社」には大きな「石燈籠」があります。

●石燈籠:いなべ市藤原町東禅寺
1823(文政6)年に大火があったそうで、1833(天保4)年に防火の願いを込めて建てられたそうです。
以前はこの先の「観音堂」向かいの酒屋前にあったそうですが、こちらに移されたそうです。
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「御厨神社」から250mほど南へ進むと街道は逆S字に曲がります。
そこに先ほどの「石燈籠」で出てきた「観音堂」があります。

●観音堂:いなべ市藤原町東禅寺
堂の中には中央に石像があり、両隣に観音像があります。そして、飾り物がたくさんぶら下がってます。
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「観音堂」から60mほど南へ進むと「西教寺」です。

●藤原山西教寺:いなべ市藤原町東禅寺
浄土真宗本願寺派のお寺で、下野国の僧である教円が北勢地方で浄土真宗を広めていたおりに、
天台宗だった東禅寺が戦火で荒廃していたものを再興し、改宗したそうです。
本堂は1814(文化11)年の再建だそうです。
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「西教寺」から60mほど南へ進むと「明源寺」です。

●足下山明源寺:いなべ市藤原町東禅寺
浄土真宗本願寺派のお寺で、こちらも元は足下山東禅寺という天台宗のお寺だったようですが戦火で荒廃し、
後に改宗・改称されたそうです。
本堂は1848(嘉永元)年の再建だそうです。
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境内には「菩提樹」の巨木があって、実がなっていました。
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「明源寺」を過ぎると急な坂道を下ります。
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ここで「巡見街道」は「多志田川」の南北2ルートに分かれます。
今回は、川南ルートを進むことにします!
ということで「多志田川」へ向かってどんどん坂を下っていきます。
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そして「多志田川」に架かる「重五郎橋」を渡ります。
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「重五郎橋」を渡ると左側に昔茅葺きだったと思われる民家があります。
こちらは、もう住んでいないようです。
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民家の向こうの土手の上が三岐鉄道三岐線なのですが、
鉄道建設にあたってこの多志田川に大きなめがね橋「多志田眼鏡拱橋」を作り、谷を埋立てたそうです。
相当な難工事だったようで、7.8m×8.7m、長さ70mだそうで、めがね橋と言うよりめがねトンネルですね!
もともとは鉄道のみの土手だったようですが、後に両法面に道路も作ったようです。
今回は、めがね橋まで行きませんでしたが、下は2005年9月に撮った画像です。
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ちなみにこの画像は、11月27日に行われる三岐鉄道ハイキングのポスターにも使われています。
三岐鉄道HPのハイキングコーナーをご覧下さい。http://www.sangirail.co.jp/

そして、多志田川の南側に上がってきました。先ほどの民家が随分下に見えます。
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「巡見街道」は三岐鉄道三岐線の下をくぐり、いなべ市北勢町垣内へと進みます。

続く