『月のうさぎ』『恩愛の輪』―昭和51年コンクールで起きた偶然と、無伴奏アカペラ曲
以前、昭和55年のコンクールで、
優勝校の秋田南中と山形西高の自由曲が
「白鳥」(高田三郎)という
偶然にも同一曲になった
エピソードを紹介しました。
(秋田南中学校)
(山形西高等学校)
今回は昭和51年のコンクールで起きた偶然です。
今回も秋田南中の自由曲が小学校の部の優勝校、
下関市立安岡小学校の自由曲と同一となりました。
曲は仏教法話をもとにした「月のうさぎ」(大中恩)。
当時は制限時間が小学校が3分半、中学校が4分で、
安岡小は前奏カットになっているようです。
特に小学校の部で昭和50年代~平成初頭に
流行歌となっていました。
(安岡小学校)
(秋田南中学校)
この頃は、コンクールがラジオ放送でしたが、
優勝校(最優秀校)のみがNHKホールに集まって、
演奏会を開き、その模様がテレビ放送されました。
もう一つ、この年は高等学校の部の
優勝校の自由曲も話題になったようです。
この年の松山東高校の自由曲は、
「恩愛の輪」(池辺晋一郎)。
池澤夏樹さんと池辺さんの初タッグの曲。
無伴奏で最大12声部になるそうで、
CD化されていないそうです。
(松山東高等学校)
どこかに再演して欲しいですね、この曲。
赤ん坊を抱いた重みに、
遥か昔の親や親の親…の世代から
受け継がれてきた恩愛の輪を感じ、
その輪からその赤ん坊やその先の子たちの
未来の輪に思いを馳せる、
そんな思いを歌った楽曲だと思います。
当時の四国地方は、審査員からも
「代表校になることが至難」と評され、
昭和51年~53年は四国代表が全国優勝でした。
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優勝校の秋田南中と山形西高の自由曲が
「白鳥」(高田三郎)という
偶然にも同一曲になった
エピソードを紹介しました。
(秋田南中学校)
(山形西高等学校)
今回は昭和51年のコンクールで起きた偶然です。
今回も秋田南中の自由曲が小学校の部の優勝校、
下関市立安岡小学校の自由曲と同一となりました。
曲は仏教法話をもとにした「月のうさぎ」(大中恩)。
当時は制限時間が小学校が3分半、中学校が4分で、
安岡小は前奏カットになっているようです。
特に小学校の部で昭和50年代~平成初頭に
流行歌となっていました。
(安岡小学校)
(秋田南中学校)
この頃は、コンクールがラジオ放送でしたが、
優勝校(最優秀校)のみがNHKホールに集まって、
演奏会を開き、その模様がテレビ放送されました。
もう一つ、この年は高等学校の部の
優勝校の自由曲も話題になったようです。
この年の松山東高校の自由曲は、
「恩愛の輪」(池辺晋一郎)。
池澤夏樹さんと池辺さんの初タッグの曲。
無伴奏で最大12声部になるそうで、
CD化されていないそうです。
(松山東高等学校)
どこかに再演して欲しいですね、この曲。
赤ん坊を抱いた重みに、
遥か昔の親や親の親…の世代から
受け継がれてきた恩愛の輪を感じ、
その輪からその赤ん坊やその先の子たちの
未来の輪に思いを馳せる、
そんな思いを歌った楽曲だと思います。
当時の四国地方は、審査員からも
「代表校になることが至難」と評され、
昭和51年~53年は四国代表が全国優勝でした。
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今度は合唱がドラマに!7月17日(金)夜10時スタートTBS「表参道高校合唱部!」
7月に入りましたが、
今度TBS系で合唱ドラマが始まるんですね。
春先の映画「くちびるに歌を」をはじめ、
今年は合唱イヤーなんでしょうか。
タイトルは「表参道高校合唱部!」。
7月17日(金)夜10時スタートです。
初回は15分拡大です。
(予告)
あらすじを少し。
こんな感じが第1話のようです。
恐らく、恋愛や思春期の悩みを軸に
ドラマは展開していくと思いますが、
「声が一つになる(ハモる)喜び・感動」
にもフォーカスした話があるといいのですが。
やっぱり多くの人が合唱にハマったきっかけは、
ここだと思うんです。
私も合唱やっていたときにこの感動が
今も合唱を聴く原動力になっています。
「ハモるって気持ちいいんだ!」
「声が一つになるってカッコいい!」
と思ってもらえたら…
俳優さんがメインのドラマでは難しいかもしれませんが、
このバチッとハモる瞬間をドラマで再現して欲しいです。
1000人以上の俳優からオーディションで決まったそうなので、
そこは期待していいのかな?
(オーディション・合唱風景)
ということで、2週間後の金曜日が第1話です。
合唱ファンがもっと増えますように。
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今度TBS系で合唱ドラマが始まるんですね。
春先の映画「くちびるに歌を」をはじめ、
今年は合唱イヤーなんでしょうか。
タイトルは「表参道高校合唱部!」。
7月17日(金)夜10時スタートです。
初回は15分拡大です。
(予告)
あらすじを少し。
香川で合唱に打ち込んでいた主人公が
東京の合唱の名門校・表参道高校へ転校。
しかしその合唱部は現在は廃部寸前。
その表参道高校合唱部顧問はかつて、
主人公に合唱の楽しさを教えてくれた先生。
しかし今ではダメ人間になっていた。
そんな合唱部を主人公が立て直す決心をする。
こんな感じが第1話のようです。
恐らく、恋愛や思春期の悩みを軸に
ドラマは展開していくと思いますが、
「声が一つになる(ハモる)喜び・感動」
にもフォーカスした話があるといいのですが。
やっぱり多くの人が合唱にハマったきっかけは、
ここだと思うんです。
私も合唱やっていたときにこの感動が
今も合唱を聴く原動力になっています。
「ハモるって気持ちいいんだ!」
「声が一つになるってカッコいい!」
と思ってもらえたら…
俳優さんがメインのドラマでは難しいかもしれませんが、
このバチッとハモる瞬間をドラマで再現して欲しいです。
1000人以上の俳優からオーディションで決まったそうなので、
そこは期待していいのかな?
(オーディション・合唱風景)
ということで、2週間後の金曜日が第1話です。
合唱ファンがもっと増えますように。
キャスト
香川真琴:芳根京子
夏目快人:志尊淳
谷優里亞:吉本実憂
引田里奈:森川葵
桜庭大輔:堀井新太
宮崎祐:高杉真宙
佐々木美子:萩原みのり
相葉廉太郎:泉澤祐希
蓮見杏子:葵わかな
桐星成実:柴田杏花
竹内風香:小島梨里杏
相原ほのか:長谷川ニイナ
山田アンドリュー:瑛
香川真弓:松本来夢
香川雄司:川平慈英
香川美奈代:堀内敬子
瀬山えみり:神田沙也加
天草五郎:デビット伊東
原田知世:立石涼子
原田万歳:平泉成
大曽根徳子:高畑淳子
鈴木有明:城田優
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中学女声合唱の一時代を築いた秋田南中学校の合唱を振り返る
Nコンの中学合唱といえば、
最近では混声も女声も金賞を取るのが
当たり前になっていますが、
戦後初の中学女声Nコン全国優勝は、
昭和51年の秋田南中学校でした。
※当方調べ。終戦直後の同声合唱除く。
昭和50年代まで女声が優勝しなかったのは
なんとなく不思議な感じもしますが、
そもそも中学は男声の指導が難しいのと、
このコンクールの性格が
クラス合唱の延長的なのを考えると
同じような水準の演奏であれば
混声に配慮していたのかもしれません。
ということで、一度きちんとまとめてみたいと思っていた
秋田南中学校の演奏を振り返ってみたいと思います。
三浦修二先生の時代のみですが、
わかる分だけ埋めておきます。
それにしてもこれが中学女声合唱なのかと思うほど、
成熟した声の艶と表現力に魅了されます。
「ひとみ」(越部信義)
<自由曲>
不明
「水芭蕉」(岩河三郎)
<自由曲>
女声合唱組曲「月と良寛」より「月のうさぎ」(大中恩)
「レモン色の霧よ」(玉木宏樹)
<自由曲>
「若い駿馬」(柳沢浩)
「歌がうまれる」(小林秀雄)
<自由曲>
合唱組曲「小さな歳時記」より「たじま牛」(岩河三郎)
<Nコン審査講評>
・スケールの大きな音楽だった。
・大人っぽい、深々とした音色だった。
・発音の入念さも特筆すべきものだった。
・「発音を歌って」いる感が
つきまとっていたのは残念だった。
・「発音」を「発語」に仕上げなければならない。
・表現意欲が先行してしまい、
アンサンブルや音程の乱れがあった。
・意欲が空転すると、個人の癖が目立つ。
・声を押し出す傾向が少々ある。
・大人っぽい音色のため、時折音色が暗くなる。
・ピアノはもっと合唱に絡むこと。
「時は流れても」(池辺晋一郎)
<自由曲>
「海のオルゴール」(大中恩)
「きみは鳥・きみは花」(湯山昭)
<自由曲>
女声合唱組曲「ひたすらな道」より「白鳥」(高田三郎)
<Nコン審査講評>
・一点の非の打ち所のない合唱だった。
・男声・混声にも負けない気迫に溢れた合唱。
・各パートの音色の統一、音程やリズムの良さは
訓練の賜物である。
・本年の出来栄えではもう何も言うことはない。
・ただ素晴らしい合唱であったの一言に尽きる。
<学校紹介>
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最近では混声も女声も金賞を取るのが
当たり前になっていますが、
戦後初の中学女声Nコン全国優勝は、
昭和51年の秋田南中学校でした。
※当方調べ。終戦直後の同声合唱除く。
昭和50年代まで女声が優勝しなかったのは
なんとなく不思議な感じもしますが、
そもそも中学は男声の指導が難しいのと、
このコンクールの性格が
クラス合唱の延長的なのを考えると
同じような水準の演奏であれば
混声に配慮していたのかもしれません。
ということで、一度きちんとまとめてみたいと思っていた
秋田南中学校の演奏を振り返ってみたいと思います。
三浦修二先生の時代のみですが、
わかる分だけ埋めておきます。
それにしてもこれが中学女声合唱なのかと思うほど、
成熟した声の艶と表現力に魅了されます。
昭和42年
NHK全国学校音楽コンクール3位
<課題曲>「ひとみ」(越部信義)
<自由曲>
不明
昭和46年
こども音楽コンクール全国優勝
女声合唱組曲「水のいのち」より「川」(高田三郎)昭和48年
こども音楽コンクール全国優勝
「泉」(高田三郎)昭和49年
こども音楽コンクール全国優勝
女声合唱組曲「北の歌」より「雪の魔法」(中田喜直)昭和51年
NHK全国学校音楽コンクール全国優勝
<課題曲>「水芭蕉」(岩河三郎)
<自由曲>
女声合唱組曲「月と良寛」より「月のうさぎ」(大中恩)
こども音楽コンクール全国優勝
女声合唱のための三章「愛の河」より「相聞」(湯山昭)昭和52年
NHK全国学校音楽コンクール3位
<課題曲>「レモン色の霧よ」(玉木宏樹)
<自由曲>
「若い駿馬」(柳沢浩)
昭和53年
NHK全国学校音楽コンクール3位
<課題曲>「歌がうまれる」(小林秀雄)
<自由曲>
合唱組曲「小さな歳時記」より「たじま牛」(岩河三郎)
<Nコン審査講評>
・スケールの大きな音楽だった。
・大人っぽい、深々とした音色だった。
・発音の入念さも特筆すべきものだった。
・「発音を歌って」いる感が
つきまとっていたのは残念だった。
・「発音」を「発語」に仕上げなければならない。
・表現意欲が先行してしまい、
アンサンブルや音程の乱れがあった。
・意欲が空転すると、個人の癖が目立つ。
・声を押し出す傾向が少々ある。
・大人っぽい音色のため、時折音色が暗くなる。
・ピアノはもっと合唱に絡むこと。
こども音楽コンクール全国優勝
女声合唱組曲「蝶」より「よみがえる光」(中田喜直)昭和54年
NHK全国学校音楽コンクール3位
<課題曲>「時は流れても」(池辺晋一郎)
<自由曲>
「海のオルゴール」(大中恩)
昭和55年
NHK全国学校音楽コンクール全国優勝
<課題曲>「きみは鳥・きみは花」(湯山昭)
<自由曲>
女声合唱組曲「ひたすらな道」より「白鳥」(高田三郎)
<Nコン審査講評>
・一点の非の打ち所のない合唱だった。
・男声・混声にも負けない気迫に溢れた合唱。
・各パートの音色の統一、音程やリズムの良さは
訓練の賜物である。
・本年の出来栄えではもう何も言うことはない。
・ただ素晴らしい合唱であったの一言に尽きる。
最優秀校演奏会より
<シェルブールの雨傘><学校紹介>
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