『この☆(ほし)のゆくえ』―地球のサイクルがあって、人間は何になる?
平成20年度NHK全国学校音楽コンクール小学校の部課題曲
この☆(ほし)のゆくえ
作詞:森絵都、作曲:大田桜子
たまごは孵って鳥になる
毛虫は育ってチョウになる
おたまじゃくしはカエルになる
遠く跳ぶため 羽ばたくために
昨年の小学校の部の課題曲ですが、テーマが「そして☆未来へ」だったからなのか、タイトルに「☆」が入っています(笑)
森絵都さんは、私は見てないのですが、昨年映画化された「DIVE!!」を執筆された方のようで![]()
人間は何になる?
この☆は何になる?
ぼくたち わたしたちは 何になる?
地球のサイクルといった大きな視点から、人間どうなんだろう?という身近な視点に置き換え未来を考えるという面白い構造です![]()
私はこの曲の演奏はNHK東京児童合唱団の演奏が好みでした![]()
受賞校の演奏しか聴いていないのですが、何かこの曲にしっくりこない仕上がりで少し残念でした![]()
にしても、かわいらしい曲です。
学校帰りに口ずさみたくなるような曲ですね![]()
小学校時代が懐かしいものです![]()
『手をのばす』―ふとした光景も、わたし自身を見つけるきっかけにつながることを教えてくれる課題曲
平成19年度NHK全国学校音楽コンクール小学校の部課題曲
手をのばす
作詞:俵万智、作曲:新実徳英
いのちが手をのばす
赤ちゃんの指が
プーさんの鼻をつかんだよ
一人一人の 春が目を覚ます
この年のテーマは「つながる」
何気ない小さなこともすべてがつながっていて、そういったことで自分自身を見つけ出し、私たちは大きくなっていく、というのが主題なのでしょう![]()
プーさんが登場するあたり、俵さんらしいですね![]()
作曲は新実さん。
「聞こえる」「虹のうた」「おさんぽぽいぽい」など数々の課題曲を手がけた方ですね。
この課題曲は結構移調するのですが、小学生にはちょっと難しめ![]()
でも、パートのかけあいが心地よく、素敵な曲。
俵さんの歌詞と新実さんの楽曲だなんて、贅沢な課題曲です。
つながるつながるつながるなかで
わたしはわたしを見つけ出す
昨年のあなたの好きな課題曲小学校の部で1位にも選ばれましたね![]()
『きょうの陽に』―「レモン」はこれからの「わたし」の象徴?
平成13年度NHK全国学校音楽コンクール高等学校の部課題曲
きょうの陽に
作詞:新川和江、作曲:高嶋みどり
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これは林檎
ことしの林檎
神話の中の林檎じゃない
あれはレモン ことしのレモン
高い梢で
きょうの陽にかがやくレモン
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私の好きな「うつくしい鐘が…」の作詞の新川和江さんと、
これまた私の好きな「遙かな時の彼方へと」
を作曲された高嶋みどりさん。
日々あたらしくなっていくものを
描写した素敵な歌詞とメロディーです。
「林檎」といっても、今目の前にある「林檎」、
去年の「林檎」、神話の中の「林檎」それぞれ違っています。
「レモン」も同じように、「きょうの陽」に
かがやいて変わっていくのですね。
川の流れも「きょうの陽」にかがやきながら
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わたしの中にも
父母のはるかな川が流れている
振り向けば なつかしい村もあるけれど
わたしは今 新しい世界へ向かって走って行く
自分で自分を洗いながら
たゆまず流れる水のように
こころを磨き 走って行く
ほかならぬわたし自身になるために
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そして、「わたし」はどうでしょう?
「わたし」の中には「きょうの陽」に
かがやきながら流れる父母と同じ「川」が流れ、
その流れはたゆまなく、こころを磨きながら
「わたし」自身も日々新しくなってゆき、
あるべく姿の「わたし」になっていくのです。
「きょうの陽」にかがやく「レモン」は
その象徴だったりするわけですね。
この美しい世界観はさすが新川さん。
それを載せるメロディーも高嶋さんらしさを感じます。
非常にここちよいハーモニーです。
(追記:2011.11.30)
新川和江さんのコメントを掲載しておきます。
「もぎたてのフレッシュな林檎は青春の象徴。
行く手の高い梢で、きょうの陽に輝いているレモンは、
志、理想の象徴。
輝きながら流れている川は、連綿と続くいのちの象徴。
しかし、循環性のある水そのものは、
常に今あるところが出発点なので、
初めて旅立つ子どものように喜々として流れている。
そして淀むことなく流れる水には、
自浄作用があり、自分で自分を洗いながら、
きれいになって走って行くのだ。」
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