『水のうた』―水のように透き通る歌声の安積黎明高等学校が初めてNコンで金賞を授賞した課題曲
作家たちの初演時のコメント をまとめた更新をしました。
昭和57年度NHK全国学校音楽コンクール高等学校の部課題曲
水のうた
作詞:丸山豊、作曲:大中恩
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花匂う大地のおもてに
おどりだす時を夢見て
岩根の下のながい旅
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最近大中恩さんが手がける課題曲ばかり
取り上げていますが。
この年は、Nコン記録である8年連続金賞、
全日本合唱コンクールでは30年連続金賞
(そのうち最高賞は23回)を授賞している
安積黎明高等学校(当時は安積女子高等学校)が
Nコンで初めて金賞を授賞しました。
審査員から、「安積女子以外は
この課題曲をちゃんと演奏できていない。」
とも評されていました。
顧問も時代も変わっているのに、
この伝統は素晴らしいですね。
音源を聴いてみると、
今とは若干表現スタイルなどは
違うものの(山形西高等学校に近い?)、
今の"黎明トーン"の源流のようなものを感じますね。
曲はマーチのようなリズムですが、
歌詞はちょっとおちゃめな感じです。
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ぴちぴちした心のレーダーで
さがすのだ 太陽の方向
清潔な胸のコンパスで
えらぶのだ しあわせの方向
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"ぴちぴちした心のレーダーで"
って文字にするとちょっと恥ずかしい(笑)
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いま輝く泉となり
雲ひとつない高原へ
もんどりうって走りだす
両手をあげて走りだす
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"若さというものは地下を流れる水のように静かに走り、
いずれ輝く泉となって放出される"
この曲はそう歌っています。
"ぴちぴちした心のレーダー"で、
その流れる方向を感じるんですね。
ちなみに"もんどりうって" という言葉を
私は知らなかったのですが、
"ひっくり返って"という意味だそうです。
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【Nコン自由曲】『Benedic Domino,anima mea』―聖夜に郡山二中の演奏を
Benedic Domino,anima mea(我が魂よ 主を祝福せよ)
作曲:V.ホルンボー
メリークリスマスイヴ
ということで、宗教曲を![]()
昨年のNコン2008の郡山市立郡山第二中学校の自由曲です![]()
今では話されていないラテン語の歌詞です![]()
中学生でラテン語、スゴイです![]()
クリスマスにピッタリ(
)な雰囲気ですね
郡山二中、どこまで行ってしまうんでしょう![]()
公立校とは思えない合唱ですよね![]()
Benedic, anima mea, Domino
(我が魂よ、主を祝福せよ)
et omnia quae intra me sunt nomini sancto ejus.
(我がうちなるすべてのものよ、その聖なる御名を祝福せよ)
Benedic, anima mea, Domino
(我が魂よ、主を祝福せよ)
et noli oblivisci omnia beneficia ejus.
(そのすべての恵みを心に留めよ)
Qui remittit omnes culpus tuas
(主はあなたのすべての不義を許し)
qui sanat omnes infirmitates tuas
(あなたのすべての病を癒し)
qui redimit ab interitu vitam tuam,
(あなたの命を墓から贖い出だし)
qui coronat te gratia et miseratione
(慈しみと、憐れみとをあなたに被らせ)
qui satiat bonis vitam tuam
(あなたの生き長らえる限り、善きものをもってあなたを飽き足らせられる)
renovatur ut aquilae juventus tua.
(こうしてあなたは若返って、鷲のように新たになる)
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『旅に出よう』―"さよなら通りのかなしみ番地"も訪れる、「こころの旅」とはどんな旅?
昭和51年度NHK全国学校音楽コンクール高等学校の部課題曲
旅に出よう
作詞:吉原幸子、作曲:大中恩
小さな部屋の 小さな壁に
大きな地図をはって
旅に出よう こころの旅に
月までなんか行かなくっても
地球の上にきっとある
朝焼けの 地平線
夕焼けの 水平線
うつくしい今日と明日
最近、高等学校の部の課題曲ばかり
取り上げていますが、
またまた高等学校の部の課題曲です。
作曲の大中恩さんは、
先日紹介した「子供が花を 」や
「サッちゃん」「いぬのおまわりさん」をはじめとし、
Nコンでは「かたつむりのうた 」(S47・S63中)、
「水のうた」(S57高)などを手がけられています。
タイトルが「旅に出よう」
と、今の私の気分にピッタリです![]()
ひょいっとどっかに旅に出たいもんです![]()
ハープのような出だしで、
旅のはじまりを予感させます![]()
はやる気持ちを表現しているのでしょうか![]()
フレーズのひとつひとつが、
やさしく語りかけてくれているような
感じなんですよね![]()
風の吹く海も
雪の降る山も
オアシスの涸れた砂漠だって
地図にはのっているさ
さよなら通りの
かなしみ番地
冷たい雨の降る街角だって
避けては行かれない
この歌詞に出てくる"旅"はどんな旅なのでしょう![]()
詩の中では"こころの旅"と表現されています。
何かを見つけるための実際の旅でも
あるのかもしれませんが、
ぐっと身近に、日々訪れる"うつくしい今日と明日"を
旅しようとも言っているのかもしれません。
厳しい条件の場所、
避けてはいかれない場所、
そんな場所に出くわしても、
"うつくしい今日と明日"が待っているから旅に出よう、
とうたわれているようにも思われます。
ちなみにこの年は、
愛媛県立松山東高等学校が金賞でしたが、
何気に翌年には高松市立高松第一高等学校、
翌々年には愛媛県立西條高等学校が
金賞を授賞していて、
3年連続四国勢が全国を制しています![]()
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