ちょっと不運なほうが生活は楽しい

田中卓志


等身大の田中卓志さんが表現されているよう。

テレビの中の田中さんしか知らないが、

そこから受けるイメージそのままのエッセイだった。

飾りすぎず、実直で、好感が持てる。

付き合ってみると、面倒なこともありそうだけど、

根は悪くないんだよね、自分なりの正義を貫いているんだよね、ってとこで落ち着きそうというか。



チューバはうたう mit tuba

瀬川深


タイトルに惹かれて読んでみた。

本の後半になっていくにつれて

作者の筆が気持ちいいぐらい進んでいるよう読み取れた。

少し怒りがあるようにも思えて

自然に話がどんどん先行していく感じだった。


文中に出てくる曲名、

特に話のキーとなるmuzicanti aurii は

YouTubeで検索して聞きながら読んだので

話が体感を持って自分に入ってきた。

面白い体験だった。


作者の知的な賢いと思われる文章に

少しだけ気後れした。


私は筑摩書房の単行本で読んだのだが、

飛天の瞳、百万の星の孤独という他2篇の書き下ろし短編小説が収録されていたが、

チューバはうたうで頭が疲労したので、

続けて読むことができないでいる。






太陽のパスタ、豆のスープ

宮下奈都


自分探しの心の旅に出たような感じがした。

いろんなところで、いろんな人から

いろいろ言われたことが戻ってきた。

結構、いろいろ言われたことは繋がっている。


タイトルの字面がとてもいい。

バランスが良くて、

おしゃれなイメージがした。

表紙のイラストも合っている。

20代から40代の女性にバッチリ。