踊れ、かっぽれ

実石沙枝子


静岡市清水区に実際にある清水みなと祭りで

踊るかっぽれを題材にした高校生たちの青春物語。

私は清水の近くで生まれ育ったため、

背景の描写が大体見当がついて

妙なリアルさで読み進めることができた。

内容的には正直、私には青臭く感じてしまったけれど

読後感は悪くなかった。

よくある高校生のよくある新学期から夏休みの期間の

正味4ヶ月の物語だが、

思春期真っ只中の彼らは、

その日々の中で多分ものすごく色々感じて、

色々考えて、

わからなくなったりわかったような気がしたりしながら

成長したんだろうと思った。

今を思いっきり味わってほしいと老婆心ながら願った。


悩め医学生 泣くな研修医5

中山祐次郎


図書館でなんとなく手に取った文庫本。

ちょうどその前日、私の知人の医師から国家試験の話を聞いたばかりだったので興味がわいた。


とても読みやすい本だった。

派手な展開があるわけでもなく

比較的淡々とした話だが、

それが心地よかった。


そして細かいシチュエーションがリアルに感じた。

鹿児島の薩摩大学医学部の隆治が主人公なのだが、

私の知らぬ鹿児島が

私が本来感じたことのない五感に響いてきて

体全体で鹿児島を感じられるようだった。


たまたまシリーズの5を読んでしまったが、

最初から読んでみたくなった。




反グローバリズム宣言!日本人の富を取り返す

神谷宗幣×渡辺惣樹 


一読しただけでは、よく理解できたとはいえず、

ましてや、内容を覚えることもできずにいる。


ただ印象として、

私が今、社会に対して感じていた違和感みたいなものが

グローバリズムという言葉と密接だったように思った。


学生時代は闇雲に他との共生を謳い、

それこそが世界平和になるのだと疑わなかった。

日本という国に誇りを持つことが

悪のような、よからぬ思想の持ち主のような気がしていた。

それはファッションみたいな感覚もあって、

国旗掲揚や国歌斉唱、皇室などを蔑むことこそ

かっこよくて正しいことだと思っていた節があった。


が、歳を重ね、すこしずつ日本の素晴らしさに気づき、

素直な気持ちで日本語、古来からの思想、伝統文化、日本の景色などの美しさを感じるようになり、

これらを守りたい、大切にしたいと心から思えるようになった。


日本は日本のままでいい。

他に合わせなくていい。


それぞれがそれぞれの領域で、他を尊重しながら

共生できるのならばいい。

なんでもありのごちゃ混ぜはダメなのだ。

朱に交われば赤くなるのだ。

秩序が大事。

そもそも秩序という概念が同じもの同士でなければ無理なのだ。