慟哭の冠

とろサーモン 久保田かずのぶ


まず久保田さんを思い浮かべると

挙動不審で、暗いオーラを纏って、猫背気味で、シャイで、世の中を恨みながらもピュアな人、というイメージ。

本は、そのイメージそのままだった。


久保田さんの生きてきたストーリーを

ありのまま(まだまだホントのところは隠れていそう)に

描いたエッセイ。


文章の構成や、

とても比喩が素晴らしく

リアルにそれを感じ取れるような表現で

文章力に感服した。

さすがM-1王者👑


自分が自分として生きることが生きる意味なのだと

改めて思った。

表現する人であるのならば一層、

そうでない人も

そう生きることが日々充実し、

そして人生を楽しく終える秘技のように思った。





ダルシマーを弾く少年

トア・セイドラー作

ブライアン・セルズニック絵

大島英美訳


普段行ったことのない図書館の子供向けコーナーで見つけた一冊。

ダルシマー、という文字に惹きつけられて速攻で借りた。

なぜなら、夫がダルシマー弾きだからだ。

私は結婚するまでダルシマーという楽器のことを全く知らなかった。

楽器を見せてもらって初めてサントゥールに似ていることを知った。

その昔、一時期人気のあった女子十二楽坊でヤンチンを弾いている人がいたが、それも似ている。

その他、ハックブレッドやツィンバロンなどとも似ている。

とても美しい音色で大好きな楽器だ。

ダルシマーという名前は、

確かラテン語かなにか語で、

美しい旋律といった意味だったと思う。

話は本からだいぶ逸れているが、

ダルシマーはピアノやギターなどと比べ

圧倒的に認知度が低く、

友人知人からその名を聞くことはほぼない。

だから図書館でその名を見つけて驚き嬉しくなって

すぐ借りた。


で、内容だが、

答え合わせのように2回は読んでみたいと思った。

1回目はざっと読んでしまったので、

もう一度じっくり、それこそダルシマーをBGMに読んでみたいと思った。

ちょっぴり悲しくて切ない感じが、

ダルシマーの音色にぴったりだと思った。


サファイア

溱かなえ


宝石の名前がタイトルにつけられた短編集でした。

私は最初の3つ「真珠」「ルビー」「ダイヤモンド」を読んで脱落。

全てを完了できませんでした。


とても読みやすくて、

少し面白みもあるのだけど、

なんとなくストーリーが読めてしまい、

また、どれもダークな印象で

気持ちよく読み終えることがなかったので、

次の短編を読む気になれずやめてしまいました。


この方の小説って全部こうなのかしら。

多分、当分の間は読まないと思う。