0196
ほんの少しだけアルコールが入って重い体で電車に乗った。
君の事ばかり気になりながら、携帯ばかり気にしながら。
色々な事が僕に重くのしかかり少しだけ、疲れていたから
僕からは、君へコンタクトを取らなかったんだ。
それでも、君の事ばかり気になって、携帯ばかり気になった。
もしも、君からコンタクトがきたらどうしようか。
電話に出るべきか、気づかないふりをしてやり過ごそうか。
メールが苦手な君だから、いつも僕にコンタクトをするのは電話。
一駅、二駅、どんどん電車は夜の街を通過していく。
くたくたに疲れたサラリーマンや、バイト帰りの若い女の子や遊びつかれた人を乗せ。
考えれば考えるほど、どんどん疲れてしまうから、僕は考えるのをやめてしまった。
そしてまた一駅、二駅。
もしも君からコンタクトがきたら、その時の僕が対応する。今やきもきしてても仕方ないや。
それでもまた、君の事ばかり気になって、自分からコンタクトを取ろうか悩んでいた。
僕がやきもきしてる間に電車は、目的地に到着した。
さ、帰ろう。
期待してた自分に苦笑いをし、携帯をカバンにしまったその瞬間
カバンにしまうのを待ち構えていたように、僕の携帯は鳴り出した。
「やあ」
「今、どこ?」
「あぁ、今もう最寄り駅についた所だよ。」
「そうなんだ・・・、じゃー、ゆっくり寝てね」
「うん・・・、そうするよ。またね。」
「本当に?」
「そこで、待ってて。」