夜明け前。 -292ページ目

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きっと、この東京で、僕しかいないって想うんだ。

こんなに君を、愛する男は。うん、いないと、想うよ。絶対に。









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いつだっか、君に贈られたマフラーがあったっけ、なんて思いながら、まだまだマフラーをするには

早いんじゃないか。と、想ってみたりした、朝だった。

真っ青な空のせいで、僕の眼はちかちかする。物凄く眩しくて、なんだか下を向いて歩いたんだ。

まるで、落し物を探しながら歩く子供のようにね。あまりにも、眩しすぎる青とは対照的に、風が冷たい。

缶コーヒーを、手を温める為だけに、買い、手の中で、缶を転がす。

電車の隣に座った女の人に、降りがけに、手渡したら、驚いた顔をしていたけれど、

僕はそのまま笑顔で降りたんだ。

僕の温もりと、缶コーヒーの温もりを、見ず知らずの人から受け取った彼女は、

今、どう想っているんだろう。

もう、捨てられてしまっただろうか、あの缶コーヒー、ゴミ箱の中だろうか、缶コーヒー。

僕の温もりと、僕の憂鬱も一緒に、ゴミ箱の中に捨ててくれたんだろうか。それとも、飲み干してくれた?



ねぇ、お姉さん、あの缶コーヒー、どうしましたか。






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15% の 憂鬱 と、85% の 欲望を、抱えて、今、僕はパソコンのデスクの前に、居るんだ。