夜明け前。 -215ページ目

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静かで、アタタカイ雨の水曜日。


僕はぼんやりしたり、テレビなんか見てたり、昨日から仕込んでたおでんの調整なんかしてたんだ。煙草も、もうすぐなくなりそうで、ほうれん草の胡麻和えを作ろうかなって想っているんだけど、それに三つ葉なんか入れようかなって考えてみたりしてるんだ。アタタカイ雨の水曜日。君から mail が来た時は、僕は夢の中に居たっけ。夢の中で、僕は君に逢ってたような気がするよ。誕生日のトモダチに mail をした。今年もどうぞ、よろしく。と。夕方のニュースを聴きながら、こうしてパソコンに向かってるアタタカイ雨の水曜日。今夜は静かに、祝い酒でも飲もうかなって想っているんだ。君の誕生日だものね。おでんと、ほうれん草の胡麻和えと、大根おろしにナメタケなんかぶっかけて。簡単な料理を食べながら、ぼんやり雨の音を聴きながら君の事を想うよ。そして誕生日のトモダチの事を想うよ。そして、これからの僕の事を、想うよ。


アタタカイ雨の水曜日なのだから、今日は少しだけ、アルコールを飲もうって、想うんだ。


そうだな、ズブロッカでも良いかもしれない。雨の匂いにピッタリだ。氷を買いに行かなくちゃ。雨の中、傘をさして、氷を買いに行かなくちゃ。ズブロッカを飲む為の、氷を買いに。100円のビニール傘でもさして、コンビニに、行こう。コンビニに行く途中にある花屋なんか眺めたり、寂れたパチンコ屋の騒音を聴いたり、仕事帰りのサラリーマンやOLなんか見ちゃったり、八百屋のおっさんの呼び込みの声に微笑んだり、焼きたてのパンの匂いを嗅いだり、しよう。風の音や、雨の匂いや、桜の蕾の声なんか、聴こう。


アタタカイ雨の水曜日は、もう数時間で、終わろうとしてるから、少しだけ外に出てみようって想うんだ。


明日の予定は、何もない僕だけど、少しだけ、外に出て、感じようかなって想うんだ。季節や、人の動きや、流れなんかを。静かに、静かに、感じたいなって想うんだ。イロイロな流れってやつを。季節や音や、匂いなんかを。ゆっくり、ゆっくり、さ。

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  君の甘えた声が、好き。




  君の、思想が、好き。



  君の、感性が、好き。


  

  君の、笑顔が好き。

  


  君の、瞳が、何よりも好き。




  







   誕生日、おめでとう。

  

   



   僕の大切な、大好きな、君。




   幸せに過ごせますように。









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いつだったか、真夜中君とふらふら歩いてて、瓶のコカ・コーラを見っけたっけ。こんな風に、入ってた瓶の、コカ・コーラを。全く手つかずの、中身が入ってる新品の瓶のコカ・コーラを、ポケットにしまって二人で走ったよね。けたけた笑いながら、新宿の街の中を。あれは、いつだったっけ。もう2年経つかな、あの夜。キラキラしてた。一緒に居たくて居たくて仕方なかった。いや、今だってそうだけど。もっともっと知りたくて、今よりも全然知らない事の方が多くって、悩んだり、苦しんだりしてた頃の僕ら。ねぇ、このまま僕らはずっと一緒に居られない事は、わかってるよ。今までのように、会えなくなる事も、今の僕にはわかる。だけど、それでも、君が好きで、それでも君と、繋がって居たくて、君が大切で、仕方ないんだ。

もし、もう今までのように君と、一緒に居られなくたって、僕の中で、君は消えないと想う。色あせてしまう事はいつかはあるかもしれないけれど、でも、うん。僕にとって、君と過ごした時間は、本当に宝物なんだ。

楽しかった、本当に。幸せだった、本当に。これからも、続くよな。きっと。きっと、続くよな。俺ら、さ。