現段階において独占資本家どもがおしすすめている生産性の向上の特質は何か。

 それは、直接的生産過程、運輸・通信部門、流通部門、サービス業(インターネット・サービス業をふくむ)などへの、AI(人工知能)技術およびICT(情報通信技術)の導入とこれにもとづく労働者の大幅な削減および新たな高度な技術性をもった労働者の雇い入れである、と言える。

 トラック輸送をとりあげよう。

 労働者を雇う輸送企業のトラックは、諸商品体を運ぶばかりではなく、個人的所有物をも運ぶ。これを経済学本質論的に考察するならば、トラックが諸商品体をその生産地から消費地に運ぶかぎりでは、それは、流通過程に延長された生産過程と規定され、個人的所有物の輸送は、サービスの生産として捨象される。同じことがらを段階論的に考察するならば、諸商品体を運ぶのであれ、個人的所有物を運ぶのであれ、その輸送は、輸送サービス商品の生産と規定される。(ここでは個人営業者は捨象する。)

 われわれは、この段階論的把握に立脚して、現時点のトラック輸送を現実論的に分析しなければならない。

 運転手の労働時間の長さの法的制限の実施によって、輸送企業は、運転手が足りないという事態にみまわれた。これをのりきるために、輸送企業は、いま、荷物を一時保管し積み替える基地を新たに建設し、これを大幅に増やしている。こうすることによって、運転手が輸送する距離を短くするともに、AI技術およびICTを使って、一台のトラックに空きがないように荷物をぎゅうぎゅうに詰めこみ、かつ、帰りのトラックが積み荷がなく空で走ることがないように、むしろこれまた荷物がぎゅうぎゅうになるように、もろもろの荷物の行き先とトラックを走らせるコースと時刻・時間を調整する、という追求を、輸送企業はやっているのである。さらには、トレーラーを二台連結した牽引車を運転することを労働者に強制する、ということをもやっているのである。

 これでは、運転労働者はたまったものではない。AIに強要され、運転に激しい緊張が強いられるとともに、大量の荷物の積み下ろしのために自動機械といっしょにその動きに合わせて血眼になって労働することを強制されるのである。

 資本家どもによるこのような生産性の向上の追求をくいとめるために、労働者たちは、組合員として、あるいは組合のない職場で、労働者としての団結を創造し強化して、たたかいぬこう!

 

 

 

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