われわれは、往々にして、同志の現時点における新たな実践の報告やその実践にかんする理論展開を読んだときに、これを、それに似た・自分の既有の知識と対照して理解してしまう。このばあいには、われわれは、自分が若いころに学んだ理論的諸規定とこれの物質的基礎をなす自分の実践や仲間たちの実践やまた過去的現実とを思いうかべているわけである。このようなものを思いうかべるのは、われわれにとっては、自分が若いころに学んだものや経験したことは自分の脳裏に深く刻みこまれており、鮮明に想起されてくるからであり、また、自分が力を入れて学んだり実践したりしたものとして大切なものであるからである。自己の内側からわきあがってくるこのようなものに規定されて、いま知ったものを、自己の既有の知識を基準にし尺度にしてみることになるのである。そうすると、自己の既有のこの知識が自分のなかで物事をおしはかる頑強な枠組みになってしまうのである。これが、同志の新たな実践や理論展開を、自分がすでにもっている枠組みにはめこんで理解する、という傾向におちいる構造をなす、と私は考える。

 このことの実践的帰結は、自分が成長しない、ということである。自分の現在を自分の過去が支配しているからである。自分にとっては、現在の自分よりも過去の自分のほうが大切なものとなっているからである。

 この自分を突破するためには、同志の新たな実践に肉迫する以外にない、と私は感じる。同志の実践とその実践にかんする理論展開を、自分にないもの、自分を超えるものと感じる自己否定の意識とどん欲さと感性を自分自身が獲得しなければならない、と私は思う。そして、新たな実践を遂行するために同志が発揮し貫徹した能力、自分にはないこの能力を自分は獲得するのだ、と意志し、この能力を獲得するために自己訓練をつみかさねなければならない、と私は考えるのである。

 

 

 

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