「解放」最新号(第2820号2024年5月27日付)のインターネット版のトップ論文では、「安保の鎖」という規定も「属国」という用語も消えた。
「革マル派」中央官僚は、「新設される日本国軍のこの「統合作戦司令部」を、米インド太平洋軍司令部の統合任務部隊(あるいは在日米軍司令部)の指揮統制下に完全に組みこみ一体化することを、岸田はバイデンとのあいだで合意している」、と言うのみなのである。
これは、日本国家とアメリカ国家との関係、すなわち日本国家権力とアメリカ国家権力との関係について触れることを回避し、この問題を軍の指揮系統の問題(これの認識の内容はそれ自体誤謬であるが)にすり替え矮小化したものにほかならない。
彼ら中央官僚は、われわれが、日本国家の真の自立を追求する新たな日本ナショナリズムの潮流に、「革マル派」中央官僚は完全に抱きこまれ編みこまれた、と暴露したことが相当こたえたのであろうか。
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